前回は「土佐の海から世界へ 1」の話でした。

「竜馬がゆく」の圧巻は、竜馬(龍馬)が「維新政府に高官として入るかどうか」の話の際の竜馬の言葉です。


お役所勤めは性に合わなくて・・・



世界の海援隊でも、
やりますかな。
こう竜馬が受け応えます。
これは、誰が聞いても「カッコいい」のです。
維新の風雲を駆け抜け、大政奉還が行われた直後、龍馬は暗殺されてしまいます。
海を駆け抜けた人生は、痛快極まりない快男児です。
薩摩と土佐は、とても似た面があって、やはり「太平洋に面している」ことです。
これは、江戸時代であれば御三家の紀伊藩、尾張藩など沢山の藩も該当します。
しかし、彼ら佐幕の藩や人間が、「徳川家=江戸」を常に意識せざるを得ず、どうしても内向きになります。
佐幕ではない土佐や薩摩は、己の立ち位置を考えざるを得ず、それはまた、海へ、世界への視線に繋がったと思います。
誰でも生まれ育った国や場所の影響は、非常に大きいです。
坂本龍馬も土佐藩ではなく、例えば日本海に面した越前藩に生まれていたら、だいぶ違う人生になっていたことは間違いないでしょう。
「太平洋から、海の彼方の外国を意識すること」は、当時なにものにも替え難い経験でした。
その経験は、土佐・薩摩多くの人にもたらしたことでしょう。
海は世界をつなげ、船があれば、世界へ行けます。
今は、飛行機でひとっ飛びすることが多いですが、日本国内でも船で往来することは、面白いです。
遊覧船もいいですが、やはり「船で島と島の間を移動する」ことをやってみるのは、とても貴重な経験です。
土佐の桂浜、ぜひ訪れてみてください。