骨太な石垣がある高知城〜初めて「我が城を築城」した山内一豊・小高い位置にドンと構える天守閣・日の丸国旗掲揚の天守閣前広場〜|高知城5・土佐の象徴

前回は「「土佐山内のシンボル」高知城〜大きな石樋による排水と綿密な設計・「一豊夫人・千代の名馬物語」と山内家ブランド戦略〜」の話でした。

目次

骨太な石垣がある高知城:初めて「我が城を築城」した山内一豊

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高知城(新歴史紀行)

小高い丘に立つ高知城は、平城に近いですが「平山城」のように感じられます。

街中を睥睨するように、そびえ立つ天守閣を支える石垣は、非常に骨太な印象です。

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今治城(新歴史紀行)

すぐ近くの今治城の石垣もまた、巨大な石が目立ち、石の大きさでは今治城の方が大きいです。

巨大な石が目立つ今治城に関する話を、上記リンクでご紹介しています。

築城二巨頭(新歴史紀行)

・加藤清正

・藤堂高虎

築城の第一人者である藤堂高虎の今治城と比較するのは、そもそも難しいことです。

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高知城:山内一豊像(新歴史紀行)
山内一豊

この山内一豊、
豊臣政権で、掛川城主であった!

豊臣政権下で、かつて「徳川家の城」であった掛川城主であった山内一豊。

掛川城の前には、秀吉出世の根拠地であった近江・長浜城主でした。

いずれにしても、「もともとあった」城の城主であった一豊にとって、改修の経験はありましたが、

山内一豊

城を新たに普請するのは
初めての経験だ!

おそらく、「築城は高知城が初めて」だったでしょう。

高知城に関しては、以前の領主であった長宗我部氏が拠点にしていた経緯があります。

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戦国大名 長宗我部元親(歴史群像 長宗我部元親 学研パブリッシング)
長宗我部元親

四国の覇王となったのに、
土佐に閉じ込められた・・・

1585年に「四国の覇王」となって、日が浅い内に、豊臣軍の大軍の侵攻を受けて降伏した長宗我部家。

その後、長年の拠点だった岡豊城から海側の浦戸上へ移転し、さらに高知城に移転しました。

岡豊城に関する話を、上記リンクでご紹介しています。

そもそも、「岡豊城から移動する必要性」が不明であった、この長宗我部元親の拠点移動。

さらに短期間と言えども、浦戸城に一時移った後、最後に高知城でした。

長宗我部元親

最後は高知城を
拠点とする!

そして、「関ヶ原」の前年の1599年に亡くなるまで、高知城を拠点とした長宗我部元親。

「四国の覇王」から「土佐一国」となり、九州出陣、文禄・慶長の役の出陣がありました。

この経緯を考えると、当時の長宗我部家に大きな財力は残ってなく、高知城は途中だったと思われます。

山内一豊

この一豊が、高知城を、
ほぼ一から築城する!

そして、一豊の築城に至ったと思われます。

小高い位置にドンと構える天守閣:日の丸国旗掲揚の天守閣前広場

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高知城(新歴史紀行)

小高い丘をどんどん上がってゆくと、ようやく天守閣が見えてきました。

天守閣の大きさは中規模程度ですが、周囲の石垣や櫓との連結部分から大きく感じられます。

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高知城(新歴史紀行)

写真は、天守閣と同じ高さの地に登ってきて、階段を振り返った写真です。

かなりの高低差があることが分かりますが、このような階段が3つほどありました。

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高知城(新歴史紀行)

いよいよ天守閣の目の前に到達しました。

天守閣に至る入り口が、かなり広いのが特徴です。

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高知城(新歴史紀行)

高知城天守閣前の広場には、国旗・日の丸が掲揚されていたのが非常に印象的でした。

この「国旗掲揚には何か特別な理由があるのか」を、現地の方に尋ねたところ、

現地係員T

特に特別ではなく、
いつも掲げています。

特段の理由はなく、「いつも国旗を掲揚している」とのことでした。

筆者は、このように日本の城において「国旗を掲揚する姿勢」はとても良いと思います。

最近外国人観光客が急増していることを考慮すると、他の城でも、ぜひ国旗を掲揚して欲しいです。

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高知城(新歴史紀行)

天守閣の入り口のような建物を入って行くと、骨太な木造の構造が心地良いです。

かなり大きなサイズの梁によって、ガッチリした構造となっており、典型的な木造建築の構造です。

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高知城(新歴史紀行)

いよいよ天守閣の目前に来ました。

次回は、天守閣に入ってゆきます。

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