北条氏康 1〜関東の鷲を産んだ北条家〜|戦国武将

前回は「上杉謙信 2〜越後の龍の猛烈なパワー〜|戦国武将」でした。

北条氏康(Wikipedia)

今回は、武田信玄・上杉謙信と三つ巴で争った智勇兼備の名将:北条氏康です。

信玄、景虎と地味な印象のある氏康ですが、文武両道の類稀な武将です。

武田信玄は甲斐守護の武田家、長尾景虎は越後守護代の長尾家出身ですが、北条家は、まさにデキ星大名でした。

北条氏康に至るまでの北条家を、見てみましょう。

初代の北条早雲は本名の伊勢宗瑞の頃に今川家に関わって、伊豆へ侵攻します。

伊勢宗瑞(北条早雲)(Wikipedia)

室町幕府の高級官僚の家柄である「伊勢家の関係者」という説もある、伊勢宗瑞。

実態は、定かなことは分かりません。

伊豆の韮山城に地歩を築いた宗瑞(以下、早雲)は、扇谷・山内両上杉家が支配していた相模から武蔵へと侵攻を企てます。

当初は同盟関係にあった扇谷上杉氏と断交した早雲は、相模へと侵攻します。

関東勢力図:1507年頃(歴史人2020年11月号 KKベストセラーズ)

同じ上杉家である「扇ヶ谷」と「山内」で争っている関東に、突然に伊勢宗瑞率いる勢力が伊豆の端に登場します。

どんどん領土を広げるぞ!

鳴り物入りで、関東に乱入した早雲。

関東武士たちは思ったでしょう。

伊勢って誰?

私が関東の覇王になるのだ!

旧勢力が、小競り合いしていた関東。

伊勢宗瑞の登場によって、一気に嵐が吹き荒れてゆきます。

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