前回は「西南戦争の爪痕 3」の話でした。

西郷隆盛は好きな方は多いと思います。
西郷隆盛は、有名な割には謎も多くて、公式に認められた写真が一枚もありません。
大久保利通や木戸孝允、はたまた維新直前に暗殺されてしまった坂本龍馬、中岡慎太郎らの写真は何枚かあります。
しかし、「明治維新最大の功績者」である西郷隆盛は一枚もないのは、なんとも異様です。
「本人が写真を嫌った」のが「理由」とされています。
しかし、維新前後でさまざまな出番があった西郷。
ピシッと一人で写った写真でなくても、何人かで写った写真くらいありそうなものです。
また本人が嫌っていても、なにかの拍子に何者かが撮影して、その写真が残る方が、むしろ当然でしょう。
西郷隆盛の写真に関しては、有名なフルベッキ写真など、諸説あります。
旧武士の反乱はピリオドを打った西南戦争。
一時は賊軍となった西郷隆盛、を維新政府が写真含めて抹殺したのが本当のところでしょう。
前回、西南戦争の痕跡を辿りましたが、今回は城山です。

しかも、「西郷隆盛が最後にたてこもった」という伝説のある洞窟です。
西郷が、本当にここで最後の抗戦を迎えていたのかは、確たること証拠はありません。

「西郷隆盛が最後を迎える直前に過ごした」ことに想いを馳せながらみてみる、鬼気迫る雰囲気があります。
すぐ目の前に柵があるのが少し残念ですが、中を覗いてみると・・・

それほど広くないので、あの大柄な西郷隆盛が、ここで過ごせたかは謎です。
「最後の抗戦をここから指揮していた」と言われる西郷隆盛の歴史を感じられる場所です。