西郷隆盛洞窟 2〜英雄の最後の思い〜|幕末維新

前回は「西郷隆盛洞窟 1〜英雄の最後の地〜」の話でした。

西郷洞窟(新歴史紀行)

僕が行った当時、維新に関する博物館や鶴丸城には大勢の観光客がいました。

しかし、ここは僕一人で、周りには全く人がいませんでした。

近くにはお土産屋さんもありますが、ここへ行こうとはなかなか思わないかもしれません。

西郷洞窟(新歴史紀行)

ある意味、ゆっくり歴史に浸れます。

150年ほど前、政府軍に追い詰められた西郷隆盛が、このあたりを歩きながら何を考え、何を感じていたのか?

歴史的には、1867年に明治維新、その10年後が西南戦争です。

自分が10年前何をしていたのか?を考えてみれば、10年というのは、長いようで長くないです。

維新後、一時は陸軍大将兼近衛都督という軍の極官におり、事実上の総理大臣も務めた西郷。

西郷 隆盛(国立国会図書館)

岩倉具視や大久保利通が1年半ほど欧米に言って留守の間、様々な改革を実現した西郷隆盛。

岩倉使節団(Wikipedia)

数奇な運命となりましたが、それもまた西郷自ら選んだ道でもあったと思います。

この城山で最後に立て籠った西郷を包囲した政府軍のボスは、山県有朋でした。

山縣有朋(Wikipedia)

熾烈な戦争が続き、西郷軍・政府軍共に、多大な死傷者を出した西南戦争。

政府側も「西郷をどうするか?」で議論百出しますが、非常に扱いにくい相手です。

最後には、一応西郷に対して「投降すれば、命は助ける」と呼びかけた政府に対して、

私が投降・・・?

するはずが
ないだろう!

と一蹴した西郷。

西郷からすれば、包囲している軍を指揮する諸将全てが、「かつての部下」でした。

片腹痛いわ!

こう西郷は思ったに違いない。

写真では、この迫力はなかなか分からないかもしれません。

鹿児島市内からも近く、バスも出ているので、維新や西郷が好きな方はぜひ訪れてみてください。

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