前回は「徳川の柱:井伊家の本拠地彦根城」の話でした。
戦国時代から、幕末・明治維新にかけて強烈な存在感をもたらしている薩摩。
今回は薩摩の国、鹿児島のご紹介です。
司馬遼太郎の「竜馬がゆく」で感動した後、「坂の上の雲」を読む方が多いでしょう。

そして、「翔ぶが如く」で、維新後のゴタゴタと西南戦争の苛烈さに戦慄します。
「竜馬がゆく」は、後年司馬遼太郎自身が語っていますように、「坂本龍馬をモチーフとした、歴史を舞台としたフィクション」という要素が強い。
「飛ぶが如く」は、比較的実際の歴史に忠実に描かれていると思います。

それだけに、延々と西南戦争で西郷軍が各地を転戦し、段々と弱体化してゆく様を綿密に描いています。
少し読んでいて少し暗くなる部分もありますが、歴史の表舞台・裏舞台を描いている面では、とても興味深い。
鹿児島は、銅像がとても多いです。
鹿児島中央駅を出て、少し歩くとすぐに大久保利通に出逢います。

大久保は好き嫌いが分かれますが、こんな威風堂々とした銅像は、なかなかありません。

そして、さらに少し歩くと西郷隆盛の銅像に出会います。

比較的コンパクト中心街を歩くと、西郷隆盛・大久保利通他、様々な銅像に出会えるのが鹿児島の街です。
これだけ銅像に出会うと、街を歩いていて背筋をピンと伸ばしたくなります。
それだけ、特別な歴史の風格を持つ薩摩・鹿児島の地。
次回は鶴丸城・西南戦争の痕跡を巡ります。