前回は「知覧武家屋敷の庭園〜侍と神風特別攻撃隊・武家屋敷の優雅な鯉たち・神風特別攻撃隊の記憶と風景〜」の話でした。
薩摩の国:討幕の原動力となった強き国
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戦国時代から、幕末・明治維新にかけて強烈な存在感をもたらしている薩摩。
「維新の三傑」と呼ばれる西郷隆盛・大久保利通・木戸孝允の三名のうち、二人が薩摩です。
実際として、「維新の三傑」同等の役割を果たしたとも言える公家の岩倉具視を入れても、2/4が薩摩。
「薩長主導」の明治維新ですが、感覚的には「薩摩主導で実行した」と言っても良いでしょう。
各藩が独立国の様な幕藩体制にあった、江戸時代から幕末にかけての時代。
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それぞれの藩士たちにとって、
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私は
長州ファーストだ!
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我が長州が
最強で、長州ファースト!
であり、徳川幕府側の人物たちにとっては、
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当然
徳川ファースト!
だった当時。
薩摩藩士の一種異様な藩への帰属心は、他の藩では考えられぬほどであり、
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おいどんは、
超薩摩ファースト!!
だったでしょう。
他の藩と比較すると、全てにおいてパワーが10倍以上強い印象すらある薩摩藩。
「飛ぶが如く」と「竜馬がゆく」と「坂の上の雲」の舞台
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歴史小説において、絶大な人気を誇る作家・司馬遼太郎。
「作家」というよりも「大作家」と言って良いでしょう。
読んでいて面白いだけではなく、「司馬史観」とも言われる独特の歴史観を提示した司馬遼太郎。
僕も中学一年の時から、司馬遼太郎の本は、ほぼ全て読みました。
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最初に読んだのは「国盗り物語」でした。
現在は、「親子二代で成し遂げた」ことが定説化している斎藤道三(松波庄九郎)の美濃乗っ取り。
それを、松波庄九郎がまるで魔法の様に一代で成し遂げる、司馬独特の筆致が興味深いです。
そして、「斎藤道三の二人の弟子・織田信長と明智光秀」という設定が続きます。
さらに「二人の弟子が相討つ」というストーリーは、脚色が強いものの、非常に面白いです。
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司馬遼太郎の「竜馬がゆく」で感動した後、「坂の上の雲」を読む方が多いです。
そして、「翔ぶが如く」で、維新後のゴタゴタと西南戦争の苛烈さに戦慄します。
「竜馬がゆく」は、後年に司馬遼太郎自身が、
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「竜馬がゆく」は、
坂本龍馬をモチーフとした・・・
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幕末維新の歴史を
舞台としたフィクション・・・
と語っているように、「フィクション的要素」が非常に強いです。
「飛ぶが如く」は、比較的実際の歴史に忠実に描かれていると思います。
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それだけに、延々と西南戦争で西郷軍が各地を転戦し、段々と弱体化してゆく様を綿密に描いています。
読んでいて、少し暗くなる面もある「飛ぶが如く」。
歴史の表舞台・裏舞台を描いている面では、とても興味深いです。
薩摩の雰囲気香る鹿児島の街
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今回は薩摩の国、鹿児島のご紹介です。
鹿児島は、銅像がとても多いです。
鹿児島中央駅のロータリーには、「若き薩摩群像」の銅像が並びます。
鹿児島中央駅を出て、少し歩くとすぐに大久保利通に出逢います。
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大久保は好き嫌いが分かれますが、こんな威風堂々とした銅像は、なかなかありません。
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そして、さらに少し歩くと西郷隆盛の銅像に出会います。
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比較的コンパクト中心街を歩くと、西郷隆盛・大久保利通他、様々な銅像に出会えるのが鹿児島の街です。
これだけ銅像に出会うと、街を歩いていて背筋をピンと伸ばしたくなります。
それだけ、特別な歴史の風格を持つ薩摩・鹿児島の地。
現代でも、日本の様々な地域性は色濃く残っており、特に九州は独特です。
その中でも、独特を超えて「異質」であり、「特異」であり続けた薩摩国。
そして、戦国期から江戸時代・幕末維新・明治時代にかけて、多数の優れた人物を輩出しました。
その傾向は、後の大正・昭和の時代にも続き、現代にも続いているのかもしれません。
猛烈な藩の雰囲気・カラーを有していた薩摩藩。
実際に、その街を歩いて、薩摩藩の痕跡を探ってみたいと思います。
次回は鶴丸城・西南戦争の痕跡を巡ります。
次回は上記リンクです。