前回は「真珠湾奇襲攻撃 81〜「大勝利」に酔う日本・お祭り騒ぎ・リメンバー・パール・ハーバー・山口多聞・山本五十六〜」の話でした。
冷静な米国

「大勝利」あるいは「大戦果」に大きく沸く日本。
対して、米国は冷静に対日戦を準備していました。


思いの外、
大損害を受けた・・・



今後、どのように対日戦を
戦ってゆくか。



その方針こそが
大事だ!





差し当たって、
Kimmel太平洋司令長官を更迭せなばな。



そうですね。





私は、以前から
Japanの攻撃の可能性を具申していましたが・・・



そして、Japanの奇襲攻撃に
懸命に奮戦しましたが・・・
キンメル長官は「責任を取らされて」更迭が決まります。



軍人である以上、
やむ得ません・・・
ニミッツ新米太平洋艦隊司令長官:少将から大将へ



後任はNimitzだな。



彼なら、
うってつけでしょう。



では、Nimitzを
Knox長官に推薦しよう。





Kimmelの後は、
Nimitzが良いかと。



そうですな。





Nimitzよ。



新たに米太平洋艦隊司令長官に
就任してもらいたい。



お任せください!
日本海軍の年功序列的発想の「軍令承行令」に対して、米海軍の人事は非常に柔軟でした。
日本海軍では、卒業時の成績で多くは「先任と後任」が決定します。
対して、米海軍の数多くの将官たちは、「軍勤務の成績中心」で出世してゆきます。
そして、順調に出世し、遥か上位にゆく方でも一度「少将」でストップします。
実際、ニミッツは米太平洋艦隊司令長官に就任するまで「少将」でした。
そこで、



ニミッツよ。
大将へ進級だ!



はっ!
懸命に務めます!
一気に中将を飛ばして、大将に進級したニミッツ新米太平洋艦隊司令長官。
この様に「一つ階級を飛ばして進級」は、日本陸海軍では「戦死」以外あり得なかったのでした。
この点だけでも、日本海軍と米海軍の「組織としての成熟度」が大きく異なります。
対日戦へ着実に前進する米海軍
これで、対日戦の前線司令長官が決定しました。
この後、米海軍内で様々な駆け引きを経て、キング司令官が海軍作戦部長(総長)と米艦隊司令長官を兼ねます。



しかし、
Nagumoの機動部隊の強さは・・・



航空隊が、あれほどの
戦果を挙げるとは・・・





しかも、
空母六隻を集中運用するとは・・・



さすがの私も、
考えもしなかった・・・
自他共に認める頭脳派のキング司令官。
自らの能力には、大いなる自信を持っていました。


それほど山本長官が主導してきた「空母による航空戦」と「空母集中運用による機動部隊」は、当時新鮮でした。



Yamamoto・・・





Yamamotoは、今の
世界中の海軍で最強の将軍の候補になりうるだろう・・・





Japanの空母航空隊の
あの強さは・・・



全く
考えていなかった。





Yamamoto,Nagumo,Yamaguchiらの
優れた将軍がおり・・・



強力な空母を多数持ち、
優れた航空隊を持つJapanの機動部隊・・・





我がUSは空母増産に力を
もっと入れなければ!



そして、我が海軍もまた、
大きな戦略の変更が必要だ!
「次なる戦い」へ向け、着実に戦略を進める米国でした。