前回は「ルーズベルト大統領の議会演説〜全会一致で対日戦へ・大喜びのチャーチル首相・巨大ボイラーの米国・天皇と大元帥と大本営・曖昧過ぎた日本の国家体制〜」の話でした。
兜の緒を「ガッチリ締めた」山本五十六長官
奇襲攻撃ならぬ、「騙し討ち」となってしまった日本軍の真珠湾奇襲攻撃。
「奇襲」ではなく
「騙し討ち」になっただと・・・
こんな
馬鹿な・・・
唇を噛む山本長官ですが、すでに「後の祭り」です。
多数の米海軍の戦艦や航空機にダメージを与えましたが、最大の目標である米空母を討ち漏らしました。
肝心の空母を
討ち漏らした・・・
空母を逃して、
さらに「騙し討ち」か・・・
これからは
戦艦ではなく、空母主軸の戦いになる!
「空母主軸」をずっと考えている山本長官にとって、「戦艦をいくつか撃沈」は大した戦果ではありません。
戦艦など、これからは
「無用の長物」となる・・・
空母と比較すれば、
戦艦の存在は大したことはない・・・
ただし、奇襲攻撃を賛美する報道もあり、日本国内では、
真珠湾奇襲攻撃
大成功!
米国に
大打撃与えた!
全国民が大興奮となり、多さ騒ぎしていました。
この中、山本長官は、
それほど「大戦果」では
ないのだが・・・
冷めた目で世の中を見ていました。
だが、遥か遠くまで
無事に到達して、空母・航空機で攻撃したのは大成果だ!
勝って兜の緒を締めて、
今後戦ってもらいたい!
ははっ!
お任せを!
ははっ!
長官についてゆきます!
リメンバー・パール・ハーバー:ルーズベルト大統領の「とっておきの言葉」
日本政府の暗号解読で、「攻撃を事前に知っていた」ルーズベルト大統領。
Japanは、我がUnited Statesを
一方的に攻撃した!
そして、多くの将兵が
戦死したのだ!
Remember
Pearl Harbor!
ルーズベルト大統領の「とっておきの言葉」が炸裂しました。
Remember
Pearl Harbor!
Remember
Pearl Harbor!
米国全土で、”Remember Pearl Harbor!”の声が響き渡りました。
・・・・・
そして、その光景をみたルーズベルト大統領の瞳がキランと輝きました。
これで
よしっ!
United Statesという巨大なボイラーが
ついに動き出した!
これで、HitlerもStalinも
Japanも終わりよ!
チャーチル首相が「巨大ボイラー」と形容した米国の巨大な軍事力と国力。
世界最強の米国が、一気にフル稼働しました。
米国でも対日戦が開始し、ドイツなどとも戦争が始まったことで連日大報道となります。
「お祭り騒ぎ」に苦言呈した山口多聞司令官:「二階級特進」への全否定
空母不在は
仕方ないとしても・・・
石油タンク、工廠を
破壊しておけば・・・
真珠湾へ第二次攻撃を攻撃しなかったことを悔やむ山口司令官。
・・・・・
ところが、日本海軍内はすでに「お祭り騒ぎ」です。
よしっ!
大戦果だ!
二階級
特進か?
勝手に「二階級特進」という話まで出る状況。
米国と異なり、日本は「二階級特進」は戦死しない限り、ありません。
なに?
二階級特進?
何言って
いるんだ!
この
馬鹿どもめは!
あまりの騒ぎっぷりに、山口司令官は苦言を呈さざるを得ません。
我が二航戦(第二航空戦隊)の将兵は
二階級特進などいらんわ!
えっ・・・・・
そんな・・・
いや・・・
あの・・・・・
大はしゃぎの海軍士官たちは、思い切り冷や水を浴びせられ、シーンとしてしまいました。
次回は上記リンクです。