真珠湾奇襲攻撃 38〜天敵登場・ニミッツ新長官・キング・ハル〜|太平洋戦争

前回は「真珠湾奇襲攻撃 37〜戦艦と空母と海兵40期・山口多聞・宇垣纏・大西瀧治郎・福留繁〜」の話でした。

目次

キンメル長官の負傷

Husband Kimmel米太平洋艦隊司令長官(Wikipedia)

南雲機動部隊の猛烈な攻撃に、大損害を受け続けている米海軍の真珠湾。

米太平洋艦隊の本拠地です。

うぐっ!

その本拠地である真珠湾で総大将であるキンメル米太平洋艦隊司令長官が負傷しました。

まだ、
大丈夫だ・・・

俺に構わず、
Japanに反撃しろ!

Cordell Hull米国務長官(Wikipedia)

Kimmelが
負傷したか・・・

まさか、ここまで損害が大きくなるとは夢にも思っていなかったハル長官。

Kimmelの奴め、
死なねば良いが・・・・・

つぶやくハル国務長官。

Ernest King司令官(Wikipedia)

現状では、致命傷には、
なってはいないという報告受けています。

Kimmel司令長官の生命に、
別状はないでしょう。

そうか・・・

キンメル長官を引き継ぐもの:ニミッツ

安心するハル長官。

しかし、
これだけの大損害を受けているのだ、

Kimmelには
責任とってもらわねばならぬな。

ハル長官は、負傷しているキンメル長官に同情しながらも、そう言います。

これだけの損害を受けた以上、キンメル長官は司令長官としての立場を維持することはできません。

まして、負傷してしまった今、日本に対する大反撃を指揮することは、できません。

事前に「日本軍の攻撃の可能性」を知らせていれば、キンメル長官が対策とったであろうことを考えるハル長官。

内心、胸が痛いです。

Kimmelには
悪いことしたか・・・

しかし、
我がUS太平洋艦隊司令長官は帰る必要がある!

それは、
もちろんそうです!

後任は
誰が適任だろうか。

それは
Nimitzしかいません!

Chester Nimitz米太平洋艦隊司令長官(Wikipedia)

翌年1942年、米国海軍作戦部長兼米国艦隊司令長官に就任するキング。

「米海軍のトップ」として、米海軍全体を指揮することになります。

そして、トップ就任間近のキング司令官が「ニミッツしかいない」とまで言うほどの男。

ニミッツが優れた人物であることは、米海軍全体の共通認識でした。

そうだ!
Nimitzがいたな!

Nimitzならば、
Japanに大いに反撃してくれるだろう!

意気揚々となるハル長官でした。

山本五十六 連合艦隊司令長官(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

ニミッツ新米太平洋艦隊司令長官。

日本海軍・山本長官にとって天敵となる男が登場しました。

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