Malayの叫び 1〜真珠湾奇襲後の日本海軍・山本五十六・チャーチル・フィリップス〜|マレー沖海戦

前回は「真珠湾奇襲攻撃 80〜全会一致で対日戦へ向かう米国〜」の話でした。

目次

真珠湾奇襲と連合艦隊

山本五十六 連合艦隊司令長官(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

今回から、真珠湾奇襲攻撃の直後に起きたマレー沖海戦の話をご紹介します。

真珠湾を攻撃する日本軍(歴史街道2021年12月号 PHP研究所)

真珠湾の奇襲攻撃は、
宣戦布告前となった・・・

・・・・・

武人として、不意打ちは、
絶対にやってはいかんが・・・

やむを得ん!

事前に綿密に打ち合わせしていた、「開戦直前30分前」の奇襲攻撃でした。

ところが、外務省の大失態により、「攻撃後の宣戦布告」となってしまったのでした。

もはや「後の祭り」であり、考えても仕方ありませんが、

米空母を取り逃した上、
大失態とは・・・

・・・・・

とにかく、大戦果であることは
確かなのだ!

日本海軍の方針

山本長官は前向きに考えようと思いを振り切り、次の作戦を立てます。

強大な米国と戦うからには、
多少の齟齬より、今後の作戦だ!

「宣戦布告前の攻撃」を大いに米国に利用された日本。

これから、
米海軍が猛反撃をしてくるだろう・・・

我が日本とは比較にならないほど
強大な米国・・・

とにかく、
勝てば良い!

多数の戦艦を撃沈し、米兵を倒した日本海軍は勝利に酔っています。

大戦果だな!

もはや米軍には
勝ったも同然!

そして、その勢いのまま、米英を中心とする連合軍と対峙する日本陸海軍。

伊藤整一 軍令部次長(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

軍令部としては、南方資源地帯の
確保を!

世界の原油生産量 1940年(歴史人2021年8月号 ABCアーク)

日本からは、ほとんど産出しない原油。

南方資源地帯の蘭印では、年間約800万トン算出します。

この莫大な量は、日本の需要を大いに満たす量でした。

そして、南方資源地帯を確保するためには、周辺に強い検疫を有する大英帝国と対決する必要があります。

大英帝国の動き

Winston Churchill英首相(Wikipedia)

真珠湾奇襲攻撃の約一月前、英国海軍では大きな動きがありました。

日本海軍が戦う東洋艦隊の大きな再編を行い、1941年11月2日に編成を発表しました。

Japanを、
ぶちのめしてやる!

英戦艦 Prince of Wales(Wikipedia)

「浮沈戦艦」「超弩級戦艦」と言われた英国海軍の象徴であるプリンス・オブ・ウェールズが乗り込んできたのです。

英巡洋戦艦 Repulse(Wikipedia)

さらには、強力な巡洋戦艦レパルスも編成されました。

英空母 Indomitable(Wikipedia)

さらには空母インドミタブルを編入し、大規模な艦隊としたのです。

この艦隊は日本にとって、大きな脅威でした。

そして、この東洋艦隊を率いるのは、英国海軍きっての逸材と言われた人物でした。

英東洋艦隊司令長官 Tom Phillips(Wikipedia)

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