前回は「真珠湾奇襲攻撃 80〜全会一致で対日戦へ向かう米国〜」の話でした。
真珠湾奇襲と連合艦隊

今回から、真珠湾奇襲攻撃の直後に起きたマレー沖海戦の話をご紹介します。


真珠湾の奇襲攻撃は、
宣戦布告前となった・・・



・・・・・



武人として、不意打ちは、
絶対にやってはいかんが・・・



やむを得ん!
事前に綿密に打ち合わせしていた、「開戦直前30分前」の奇襲攻撃でした。
ところが、外務省の大失態により、「攻撃後の宣戦布告」となってしまったのでした。
もはや「後の祭り」であり、考えても仕方ありませんが、



米空母を取り逃した上、
大失態とは・・・



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とにかく、大戦果であることは
確かなのだ!
日本海軍の方針
山本長官は前向きに考えようと思いを振り切り、次の作戦を立てます。



強大な米国と戦うからには、
多少の齟齬より、今後の作戦だ!
「宣戦布告前の攻撃」を大いに米国に利用された日本。



これから、
米海軍が猛反撃をしてくるだろう・・・



我が日本とは比較にならないほど
強大な米国・・・



とにかく、
勝てば良い!
多数の戦艦を撃沈し、米兵を倒した日本海軍は勝利に酔っています。
大戦果だな!
もはや米軍には
勝ったも同然!
そして、その勢いのまま、米英を中心とする連合軍と対峙する日本陸海軍。





軍令部としては、南方資源地帯の
確保を!


日本からは、ほとんど産出しない原油。
南方資源地帯の蘭印では、年間約800万トン算出します。
この莫大な量は、日本の需要を大いに満たす量でした。
そして、南方資源地帯を確保するためには、周辺に強い検疫を有する大英帝国と対決する必要があります。
大英帝国の動き


真珠湾奇襲攻撃の約一月前、英国海軍では大きな動きがありました。
日本海軍が戦う東洋艦隊の大きな再編を行い、1941年11月2日に編成を発表しました。



Japanを、
ぶちのめしてやる!


「浮沈戦艦」「超弩級戦艦」と言われた英国海軍の象徴であるプリンス・オブ・ウェールズが乗り込んできたのです。


さらには、強力な巡洋戦艦レパルスも編成されました。


さらには空母インドミタブルを編入し、大規模な艦隊としたのです。
この艦隊は日本にとって、大きな脅威でした。
そして、この東洋艦隊を率いるのは、英国海軍きっての逸材と言われた人物でした。

