前回は「「日本をいま一度、せんたくいたし申し候」坂本龍馬〜「無国籍」だからこそ見えた「世界の中の日本」・土佐藩で著しく差別された郷士・深く根付いた関ヶ原の合戦の影響・龍馬の精神が宿っている言葉〜」の話でした。
楽観主義者は、どんな危険の中にもチャンスを見出す!
楽観主義者は、
どんな危険の中にもチャンスを見出す!
悲観論者は、
どんなチャンスにも危険を見出す!
こう言い放った第二次世界大戦のWinston Churchill英首相。
楽観主義者は、どんな危険の中にもチャンスを見出す!
悲観論者は、どんなチャンスにも危険を見出す!
この言葉は、非常に意味深い言葉であり、チャーチルはもちろん前者の楽観主義者でした。
私=楽観主義者は、
どんな危険の中にもチャンスを見出す!
実際、チャーチルが率いていた頃の英国(大英帝国)は、危機どころか「国家滅亡の大危機」でした。
「大危機」を乗り切ったのは、英国の陸海(空)軍の将兵たちですが、なんといってもチャーチルの指導の賜物です。
ヒトラーの猛烈な勢い:ほぼ欧州全土がドイツの手に
ヒトラーが引き起こした第二次世界大戦。
全Europeを
我が手に!
そして、全ての世界を
我が手に!
現代から見れば、「ただの妄想」に過ぎないこのヒトラーの考えは「現実味を帯びていた」のでした。
1940年に日独伊三国軍事同盟を締結する際、欧州ではヒトラー率いるドイツ軍が猛烈な勢いで接見していました。
俺もGermanyと
一緒に領土を広げるぜ!
「似たもの同士」とも言えるヒトラー独総統とムッソリーニ伊首相は連携して、欧州を暴れ回りました。
電撃戦だ!
航空機による爆撃と
大量の戦車部隊を突撃させよ!
戦車部隊と航空部隊を組み合わせた、超強力なドイツ部隊は「電撃のように」欧州を荒らし回りました。
当時「電撃戦」という言葉が、初めて米TIMEなどで使われて以来、「電撃戦」という名前がついています。
行け!
我がゲルマン民族よ!
当時、イタリアは陸海軍共に大して強くはなかったものの、「同盟して相互で連携」すると強力になります。
実際は「独伊」で席巻していたというよりも、「ドイツ軍にイタリア軍がくっついていた」感じでした。
とにかく、このファシズムで満ち溢れた同志の二人は、お互い歪み合いながらも連携を深めて、
本気で
欧州全土を手に入れるぜ!
本当に「欧州全土がドイツとイタリアおよび枢軸国」になりかねない事態になりました。
このドイツ軍に対して、英国・フランスは必死に抵抗していましたが、チャーチルが信じられない事態が発生しました。
Churchill首相!
FranceがGermanyに降伏しました!
あのFranceが
Hitlerに降伏した、だと・・・
かつては、「欧州二大強国」として英仏が君臨していました。
その「二大強国」の片方であるフランスがドイツに降伏してしまいました。
のちに仏第十八代大統領となるシャルル・ド・ゴールは、祖国がドイツに降伏する事態に、
まだ、我がFranceは
消えてはいない!
Londonへ亡命して、
「自由フランス」を継続するぞ!
Vive la France!
ド・ゴールは、ロンドンへ亡命して徹底抗戦を続けましたが、ヴィシー政権はドイツに従属しました。
ということは、
France軍の一部がHitlerに合流するのか・・・
本来ならば、英仏協力してドイツに当たるべきところが、フランスが先に降伏してしまい、ドイツ軍が強力になりました。
絶対
絶命だな・・・
だが、だがだ・・・
私は常にチャンスを見出す!
とにかく強気のチャーチル首相でした。
忍耐強くバトル・オブ・ブリテンを制した男
当時のドイツは欧州で最も科学技術力が高く、GDPも最高でした。
とにかく圧倒的なパワーを持っていたドイツ軍は、英国をどんどん爆撃してゆきます。
中でも抜群の性能を誇っていたメッサーシュミットが、英空軍を圧倒しました。
United Kingdomの
軍需都市を焼き払え!
とにかく、英国の軍需都市を爆撃して、英国軍の後方壊滅を狙ったヒトラー。
これは、
まずいな・・・
英国の様々な都市がドイツ軍の爆撃にさらされて、壊滅状態に陥りました。
ただ、超危険人物ヒトラーと言えども、
まあ、流石に王室のある
首都Londonは、まだ攻撃するな・・・
首都ロンドンへの空爆は控えていましたが、連日、英国に猛烈な爆撃を加えているうちに、
Hitler総統!
我が軍がLondonを爆撃してしまいました!
勢い余ったドイツ軍が、ロンドンを誤爆してしまいました。
この「誤爆」には諸説あり、ドイツ軍あるいはヒトラーの意図であった可能性もありますが、
なにっ!
まあ、どうせいつか攻撃するから、まあいいか・・・
と考えていたところに、「鋼鉄の男」チャーチルはキレてしまいました。
おのれ!
仕返しにBerlinを爆撃してやれ!
それまで、英軍もドイツの首都ベルリンへの空爆を控えていましたが、一気にベルリン空爆に踏み切りました。
英戦闘機のスピットファイアが、ベルリンに猛烈な爆撃を加えました。
我がBerlinを
空爆しおったか・・・
もう、絶対に
Churchillは許さん!
とにかく、Londonを含む
英国の都市を空爆し続けよ!
やられて
たまるか!
我々は、
Victory(勝利)のみ目指す!
Victory(勝利)、
Victoryだけだ!
ところが、ヒトラー率いるドイツ軍の方が明らかに押していたのが実態でした。
このままでは、我がUnited Kingdomが
Germanyに敗北してしまう・・・
巨大ボイラーのUnited Statesが
参戦してくれれば、良いのだが・・・
ここで、日本軍が真珠湾奇襲攻撃を強行し、日米戦争が開始しました。
よしっ!
これで我がUnited Kingdomは勝つぞ!
米国の参戦によって、連合軍は一気に勢いづきました。
日独伊の枢軸国は1942年頃に最大の領土を持つに至るものの、徐々に連合軍に押されて、1945年の敗戦となりました。
米国主導の第二次世界大戦でしたが、英国がドイツに早々に降伏していたら、状況はだいぶ異なっていたでしょう。
俺が頑張ったから、
英国、そして連合国は勝てたんだぞ!
とにかく、「どんな危険の中にもチャンスを見出す」男が最終的に勝利を手にしたのでした。
文学や絵にも造詣が深く、のちにノーベル文学賞受賞に至ったチャーチル首相。
「とにかく強気を貫いた」稀有な人生を送り、英国を導いたのでした。
次回は上記リンクです。