柴田勝家 6〜飛武神の見た未来〜|北陸軍団

前回は「柴田勝家 5〜内政にも長じた飛武神〜」の話でした。

柴田勝家(歴史群像シリーズ 図説・戦国武将118 学研)

上杉謙信には手痛い敗北を迎えたものの、順調に北陸侵攻を続けた柴田軍団。

本能寺の変当時、勝家は越中で上杉景勝と戦っていました。

上杉謙信が急死し、御館の乱で急速に弱体化した上杉家。

上杉 景勝(歴史群像シリーズ 図説・戦国武将118 学研)

後を継いだ上杉景勝相手に、非常に有利な戦いを続けていました。

柴田勝家の北陸侵攻(歴史群像シリーズ51 戦国合戦大全下巻)

もうすぐ北陸一円は、
征服完了する。

そして、
私は北陸王になるのだ!

こう勝家は考えていたでしょう。

武闘派の帝王は、この頃に最盛期を迎えていました。

「日本全土が織田家」となった先のことも考えていたでしょう。

1582年の織田家勢力図(別冊歴史人 「戦国武将の全国勢力変遷地図」KKベストセラーズ)

戦場で生き続けて老齢となった勝家。

自分の後は、佐々成政・佐久間盛政・前田利家など
たくさんの武闘派がおる!

佐久間 盛政(歴史人2016年12月号 KKベストセラーズ)

あとは、彼らに任せて自分は「北陸王」として安寧に暮らすことを考えていたでしょう。

ゆっくりと
過ごせるぞ!

佐々成政(歴史人2016年12月号 KKベストセラーズ)

早くから共に宿老として織田家を支え続け、比較的年齢が近く、仲良しの滝川一益は関東で有利に戦いを進めています。

信長の命令で、連戦に次ぐ連戦だった勝家の人生。

滝川 一益(歴史群像シリーズ 図説・戦国武将118 学研)

目まぐるしい奮闘の人生であった勝家と一益。

もうすぐ、
ゆっくりと過ごせるぞ!

そうよのう!
権六!

「信長様を支え続けてきた人生」を振り返る余裕が、やっと出てきました。

「これからの織田家」は、どうなるのか?

ぼんやりと、考えていたでしょう。

そしてその時、京都では勝家・一益が「夢にも思わなかった」事態が勃発し、一気に運命は変わります。

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