前回は「柴田勝家 5〜内政にも長じた飛武神〜」の話でした。

上杉謙信には手痛い敗北を迎えたものの、順調に北陸侵攻を続けた柴田軍団。
本能寺の変当時、勝家は越中で上杉景勝と戦っていました。
上杉謙信が急死し、御館の乱で急速に弱体化した上杉家。

後を継いだ上杉景勝相手に、非常に有利な戦いを続けていました。


もうすぐ北陸一円は、
征服完了する。



そして、
私は北陸王になるのだ!
こう勝家は考えていたでしょう。
武闘派の帝王は、この頃に最盛期を迎えていました。
「日本全土が織田家」となった先のことも考えていたでしょう。


戦場で生き続けて老齢となった勝家。



自分の後は、佐々成政・佐久間盛政・前田利家など
たくさんの武闘派がおる!


あとは、彼らに任せて自分は「北陸王」として安寧に暮らすことを考えていたでしょう。



ゆっくりと
過ごせるぞ!


早くから共に宿老として織田家を支え続け、比較的年齢が近く、仲良しの滝川一益は関東で有利に戦いを進めています。
信長の命令で、連戦に次ぐ連戦だった勝家の人生。


目まぐるしい奮闘の人生であった勝家と一益。



もうすぐ、
ゆっくりと過ごせるぞ!



そうよのう!
権六!
「信長様を支え続けてきた人生」を振り返る余裕が、やっと出てきました。



「これからの織田家」は、どうなるのか?
ぼんやりと、考えていたでしょう。
そしてその時、京都では勝家・一益が「夢にも思わなかった」事態が勃発し、一気に運命は変わります。