前回は「柴田勝家 6〜飛武神の見た未来〜」の話でした。


もうすぐ上杉家には
止めを刺す!





柴田軍の勢いが
強すぎる・・・
もはや柴田勝家率いる北陸軍に対して「虫の息」の上杉家。


ただでさえ、織田家の勢いが強力すぎるのに加え、上杉家は後継者争い「御館の乱」で大きく力を落としました。



後継者争いでは
勝ったが・・・



これが、あの
上杉家か・・・


戦国最強の軍事能力を持つと言われ「軍神」と恐れられた上杉謙信。
当時、日本中が謙信の異常なまでの軍事的能力に恐れ慄きました。



私は
毘沙門天の化身なり!
自らを「毘沙門天の化身」とし、生涯女性と接せず(諸説あり)、ひたすら合戦と戦争に人生をささげた上杉謙信。



謙信には、煮湯を
呑まされたが・・・


この5年前の1577年、ついに上杉謙信が加賀へなだれ込んできました。
この「手取川の戦い」において、柴田勝家率いる北陸軍は大敗北したのでした。



しかし、もう謙信は
この世にいない!



盛政よ!





はっ!



成政よ!





はっ!



上杉にトドメを
刺せ!



我らがいれば、
上杉など問題なし!



親父殿は、
ゆっくりしていてくだされ!



頼もしいのう!
もうすぐ織田の天下が確定し、勝家も少しはゆっくり出来そうな気がしていた、この時。


本能寺の変が勃発したのでした。


京・山城から遠い越中にいた勝家の元に、本能寺の変の一方が入りました。



はっ?



上様が・・・



それは本当か・・・





あの明智が・・・?



・・・・・・
しかし、この「戦国最大の事件」の情報を得るのが遅かった勝家。


「情報を最重視していた」羽柴秀吉と比較すると、その「情報を得るスピード・感度」は著しく劣っていました。



どうする?



滝川と組んで、
明智を倒すか・・・
悩む勝家。
そして、この「情報に対する感度の差」は、目前の上杉家と戦った際にもすでに表面化していたのでした。