前回は「日本の攻撃に慌てたフィリップス司令官〜早々に爆撃受けたレパルス・「艦隊決戦」は見劣りした小沢長官の南遣艦隊・巡洋戦艦レパルスの打撃力〜」の話でした。
基地航空隊の対艦船初出陣:ドイツに押しまくられていた大英帝国
いよいよ英東洋艦隊と日本の南遣艦隊の決戦の火蓋が切られました。
本国でドイツに押しまくられている大英帝国。
本来であれば、アジアの方まで防備を固める余裕はありませんでした。
首都ロンドンも含め、ドイツの航空隊に本土に猛烈な爆撃を受け続け、苦しんでいたチャーチル首相。
Hitlerのドイツ空軍が
強過ぎる・・・
当時、19世紀末以降、欧州のサイエンスの総本山でもあったドイツは、抜群の科学力を持っていました。
その「ドイツの科学力・技術力」を結集したドイツ空軍のメッサーシュミットは超強力な戦闘機でした。
我が英空軍のSpitfireは
強力な戦闘機だが・・・
技術力ではドイツに劣る大英帝国でしたが、英国のスピットファイアもまた、強力な戦闘機でした。
まずはHitlerを
叩き潰さねば!
とにかく、大英帝国の本土がドイツに潰されかかっている状況でしたが、
だが、MalayやIndiaの植民地保全は
超重要だ!
もし、あの地域をJapどもに
踏み躙られたら、本国が保たない・・・
大英帝国本土の経済を支えるマレー・シンガポール・インドなどの権益は、非常に重要でした。
とにかくPrince of Walesと
Repulseを出して、Japの勢いを止めるのだ!
世界最強クラスの戦艦プリンス・オブ・ウェールズと巡洋戦艦レパルスのコンビ。
・英国における王位の法定(推定)である王子に与えられる称号
この超強力なコンビに対して、日本の南遣艦隊には空母も戦艦もない状況でした。
一方で、この「超貧弱艦隊」南遣艦隊には、エース松永貞市司令官率いる陸上基地の航空隊がいました。
よしっ!
大英帝国の艦船を叩き潰すぞ!
いよいよ、松永司令官が出撃を命じました。
それまで、中国本土各地で爆撃を続けていた陸海軍の航空隊。
真珠湾奇襲攻撃を終えた上で、満を持して「対艦船」の基地航空隊の初出陣となりました。
巡洋戦艦レパルス撃沈の大衝撃:覚悟決めたフィリップス司令官の胸の内
まあ、Japの航空隊の攻撃は
「当たらない」らしいから大丈夫だ・・・
軍令部から、一気に英東洋艦隊の司令長官となったフィリップス司令長官。
日本に対する差別意識もあり、大英帝国本国の軍令部からは、
Japanの航空隊は、性能も低く、
大したことないから大丈夫だ・・・
航空隊の爆撃や雷撃など
動いている艦船に当たるはずがないから、安心しろ!
「日本の航空隊の攻撃は低レベル」という話を受けて、安心していたところで、
ドカン!
ガガ〜ン!
Phillips提督!Repulseが
Japanの航空隊の爆撃を受けました!
Repulseに日本の航空隊の爆撃を受けた事実に唖然とするフィリップス司令官。
そんな馬鹿な・・・
Japの航空隊の攻撃は「あたらない」はずでは・・・
内心動揺しながらも、
Japの爆撃は
当たるじゃないか・・・
周囲の幕僚を落ち着かせるためもあり、余裕を持っていたフィリップス長官でした。
Phillips提督!さらに
Japの航空隊が攻めてきました!
な、なにっ!!
そんなに多数の航空隊がいるのか?
航空隊名 | 爆撃機 | 雷撃機 | 合計 |
元山航空隊 | 9 | 17 | 26 |
鹿屋航空隊 | 0 | 26 | 26 |
美幌航空隊 | 25 | 8 | 33 |
合計 | 34 | 51 | 85 |
元山・鹿屋・美幌の三つの航空隊から、計85機の航空隊が英艦隊に攻撃を加えました。
レパルスを
叩き潰すのだ!
多数の練度が高い基地航空隊の攻撃を受け続け、
ドカン!
ガガ〜ン!
Phillips提督!Repulseが
さらに爆撃を受けました!
な、なにっ!!
Repulseは大丈夫か?
こうして、レパルスの心配をしていると、
ドカン!
ガガ〜ン!
くっ!!
我がPrince of Walesも爆撃を受けたか・・・
フィリップス司令官が座乗する旗艦プリンス・オブ・ウェールズも爆撃を受けました。
Phillips提督!Prince of Walesも
Japanの連中の集中攻撃を受けています!
なんとか、Japの
航空隊を攻撃するのだ!
ははっ!
対空砲火を浴びせております!
こうして、フィリップス司令官が指揮しているうちにも、
レパルスを撃沈して
みせるのだ!
松永司令官率いる基地航空隊がプリンス・オブ・ウェールズとレパルスに次々と襲い掛かりました。
プリンス・オブ・ウェールズとレパルスに
魚雷攻撃するのだ!
ドカン!
ガガ〜ン!
Phillips提督!Prince of Walesが
魚雷の攻撃を受けました!
魚雷二発を受けたプリンス・オブ・ウェールズは、大ダメージを受けました。
Phillips提督!Prince of Walesは
もはや航行不能です!
な、なんだと・・・
Prince of Walesが・・・
ここにきて、「事態の重要性」というよりも「超緊急事態」を認識したフィリップス司令官。
やむを得ん・・・
なんとかPrince of Walesは救わねば・・・
ここで、プリンス・オブ・ウェールズはレパルスに応援を頼みました。
我れ航行の
自由を失えり・・・
ここで、レパルスから救援が来るのを期待していましたが、さらに魚雷攻撃を受けたレパルス。
強力な巡洋戦艦であったレパルスは、あっけなく海の底へと沈んでゆきました。
Phillips提督!Repulseが
撃沈されました!
な、なんと・・・
もはや、もはや・・・
・・・・・
Japの航空隊を
舐めすぎたか・・・
レパルスが撃沈され、プリンス・オブ・ウェールズが航行不能となりました。
南遣艦隊より「遥かに強力だった」はずの英東洋艦隊は、事実上全滅状態になりました。
これはもはや・・・
まさか我が大英帝国海軍が・・・
とにかく、Japに
反撃するのだ!
絶望的な状況になったものの、フィリップス司令官は懸命に指揮を執りました。
まさか、
Prince of Walesが・・・
英国民にとって特別な名称である”Prince of Wales”を冠した艦船が危険な状況に陥りました。
Prince of Walesに万一の時は、
私も・・・
そして、フィリップス司令官は「ある覚悟」を心に決めていました。