前回は「特攻隊の銅像がある遊就館〜帝国陸海軍神風特別攻撃隊員たちの叫び・日本における神社の存在・世界三大宗教と神道と仏教〜」の話でした。
靖国神社の軸線から逸れた場所にひっそり佇む遊就館

日本人の精神の故郷である靖国神社。

そして、靖国神社の奥にひっそりと佇んでいるのが遊就館です。

細長い形状をした靖国神社は、明確な軸線があります。
そして、その軸線上にあるのが、大村益次郎の銅像です。
靖国神社を訪れる人のほとんどは、この軸線の上を行き来して帰ります。
軸線の脇には、破魔矢や・御守などを授与(購入)する授与所やお土産の販売店があります。
そして、軸線から大きく逸れた場所に「気づかれないように佇んでいる」様な建物が遊就館です。

遊就館エントランス付近には、特攻隊の銅像が建っています。

そして、エントランスから少し離れた場所には、昔の帝国陸軍が使用した大砲が展示されています。
かなり大規模な砲塔で、素材の色から青銅砲であることが分かります。

大砲は他にも展示されており、大迫力です。

レプリカと思いましたが、本物の「歴戦の火砲」であり、極めて貴重です。
「大日本帝国は無罪」と強硬主張したパール判事の碑:三国同盟と日本

そして、有名なパール判事の碑が建立されています。
東京裁判(極東国際軍事裁判)で、大日本帝国が無罪であることを極めて強く主張したパール判事。

日本の視点から見れば、「日独伊三国同盟」であり、「日本とドイツとイタリア」でした。
その一方で、世界の視点から見れば「ドイツとイタリアと日本」でした。
連合国:大英帝国、フランス第三共政、ロシア帝国、米国、大日本帝国など
(中央)同盟国:ドイツ帝国、オーストリアー=ハンガリー帝国など
第一次世界大戦においても「連合国の敵軍団のボス」を演じたドイツ帝国。
そして、欧州が主戦場であった第一次世界大戦。
第一次世界大戦と比較すると、その規模からして「本当に世界大戦」となった第二次世界大戦。
ところが、欧米の主たる視点は「昔からずっと世界の中心」だった欧州でした。
Churchillとにかく
Hitlerを叩き潰すのだ!
そして、「国家元首のカラー」が極めて強い傾向がある欧米の視点から考えると、



とにかく、Axis(枢軸国)は
HitlerとMussoliniとJapanだ!
「枢軸国=ヒトラー+ムッソリーニ+大日本帝国」でした。



まあ、Japanは
天皇制があるし・・・



我らと異なり、
首相がコロコロ変わるからな・・・
戦後も「コロコロ変わる」日本の首相は、戦前は戦後以上にコロコロ変わりました。


対米戦の幕開けとなる真珠湾奇襲攻撃の1941年12月8日の直前の同年10月18日には、



この東條に
大命が降下した!



私が総理大臣となり、
大日本帝国を率いる!
近衛首相が事実上政権を投げ出し、東條政権が樹立されました。
| 国家 | 国家元首 | 生年 |
| 大英帝国 | チャーチル | 1874 |
| ソビエト連邦 | スターリン | 1878 |
| 米国 | ルーズベルト | 1882 |
| イタリア王国 | ムッソリーニ | 1883 |
| 大日本帝国 | 東條英機 | 1884 |
| ドイツ帝国 | ヒトラー | 1889 |
第二次世界大戦では、比較的「若い方」だった東條首相兼陸相。



今度のJapanの首相は
Tojoか・・・



Tojoは陸軍の
大物らしいからな・・・



いよいよ
Japanは戦争開始か?





東條よ・・・
対米戦争は可能な限り避けよ・・・



はっ・・・
承知致しました。
欧米首脳から見れば「日本は戦争へ」でしたが、大日本帝国内では「対米戦回避」を真剣に求めました。
そして、その後、米国に押し出されるように戦争に「踏み切らざるを得なかった」大日本帝国。
このパール判事の視点は賛否両論ですが、靖国神社に碑があるのは極めて重要と考えます。

