前回は「真珠湾奇襲攻撃 64〜熟慮するキング〜」の話でした。


宇垣参謀長よ。



まだ、南雲の機動部隊には、
余力があるな。





はっ!
十分すぎるほどの余力があります。



第二次攻撃をする
準備ができていたくらいですから。



うむ。



作戦計画中に、山口がハワイ周辺の基地を叩くことを
主張していたな。



はっ!
山口らしい作戦です。
宇垣参謀長と山口司令官は、海兵同期(40期)です。
それほど親しい関係ではありませんが、「気心知れた仲」の二人。





帰り道に、
南雲にミッドウェーを攻撃させよう。



それは良い案です。


ちょうど、このころ、山口司令官も閃きます。





そうだ!



今こそ、私が内地での作戦計画の際に主張した、
ミッドウェー島を攻撃すべきだ!





山口司令!
それは良い案です。



ハワイだけでなく、複数の基地を攻撃すれば、
点と点がつなげ、面となる。



米海軍に大打撃を与えられるぞ!





よし!
参謀長よ。



南雲長官に打電せよ。



引き続き、
「ミッドウェーを攻撃せよ」と。



承知しました。





連合艦隊司令部より、
第一航空艦隊司令部へ!





今度は何だ?



機動部隊は、続けてミッドウェーを
攻撃せよ!



はっ?
攻撃完了して、凱旋将軍のような「晴れやかな」気持ちでいた草鹿参謀長。
司令部からの新たな指令に、突然冷や水を浴びせられた気持ちになります。



なんなんだ。
急に!