前回は「真珠湾奇襲攻撃 63〜揺れる山本の思い〜」の話でした。


俺たちの出番はあるのか、
ないのか?



どっちなんだ?
緊迫する中、攻撃ストップの命令を受けて、イライラするハルゼー司令官。





真珠湾攻撃後のNagumoの不自然な
動きの理由は何だ?
山口司令官と南雲司令長官の間で、いざこざがあったとは露とも思わないキング司令官。



おかしい・・・



なんらかの理由があるはずだ。



Nagumoは、
今どうしている!
真珠湾から離れつつあります!



ふむう・・・





キング司令官よ。



Nagumoの攻撃は終了した
のではないか?



はい。そうとも考えられます。



しかし、攻撃完了したら、
直ちに戦線を離れるでしょう。



それもそうだ。



なにか、理由があるはずだ・・・





それで、俺たちの役目はどうなるんですか?



「万全の準備」だ!



はあ・・・・・



何考えてやがる!





Nagumoは、ともかく・・・



あのYamamotoが、
こんな手ぬるい攻撃をするだろうか・・・


海軍軍縮条約などで、八面六臂の活躍をした山本司令長官。
日本国内でも「海軍の顔」として有名でしたが、むしろ海外でYamamotoの名は非常に高かったのです。
身長160cmと、当時の日本人男性の中でも、それほど大きくなく、海外では「小柄」な方のYamamoto。
しかし、彼の強い信念は、米国・英国などの海軍首脳部に強い印象を与えたのでした。



あのYamamotoが・・・
「組織」を重視しがちな日本に対して、「個人」を重視する米英。
「Yamamotoがボスの連合艦隊」は、それほど海外に強い印象を刻んでいたのでした。



あのYamamotoが、この程度の
手ぬるい攻撃をするはずはない。



何か、何か企んでいるはずだ!



どこか、攻撃目標があるのでは。
熟慮するキング司令官でした。