前回は「戦艦大和の模型作成 5」の話でした。

長官や幕僚たち司令部が搭乗する艦橋の下部が完成してきました。
全体を眺めてみましょう。

まだまだ未完成ですが、戦艦大和の優美な姿が見えてきました。

ありし頃の戦艦大和を思い浮かべてみると、写真で見るイメージよりも流線型のデザインが秀逸に感じます。
艦橋の作成を進めてゆきます。

非常に複雑な形状をしている環境を「忠実に再現」しようとする歴史群像。
そのこだわりから、ペーパークラフトのパーツも非常に複雑になってきました。
上の写真で、「切れ目が少し雑」なのは、小学校2年生の子どもと一緒に製作しているためです。
とても細かいパーツだね。
艦橋の部分は、接着面などが非常に細かいので、その部分は僕がカッターで切断します。
折れ目に丁寧にカッターで薄く切れ目を入れて、作成してゆきます。

なんとか
出来たね。
鉛筆の太さと比較するとわかりますが、非常に小さなパーツです。
この小さく、複雑な形状のパーツを切るのが大変ですが、折り込んで接着するのは一苦労です。
この「一苦労」の背景にも「歴史群像のこだわり」を随所に感じます。

艦橋の根幹が完成しました。
複雑な形状は、「風圧の低減」などの理由があると考えます。
造船技師の方が「どのように考えて、複雑な形状をデザインしたのか」は非常に興味があります。
「軍機」「軍極秘」「極秘」「秘」「部外秘」の5ランクに分かれていた、日本軍の機密ランク。
戦艦大和の建造は、この機密ランクで最高位の「軍機」扱いでした。
そのため、非常に限られた方にしか全容は分からないように、情報管理は非常に徹底していました。

続けて、小さなパーツを地道に作成して、少しずつ形を作ってゆきます。

また複雑な形状で、小さなパーツが出てきました。
子どもが「ハサミで切る」のは非常に難しい小ささなので、この後僕がカッターで適宜形を整えます。

これらの小さなパーツを組み合わせて、環境の姿がいよいよ本格化してきました。
鉛筆のサイズと比較して、このサイズでこれだけ精巧なペーパークラフトであることに改めて驚きます。
本当に
よく出来ているな。
そう感じながら、艦橋の仕上げを行なってゆきます。

「切るのが大変」なほど、非常に小さなパーツが出てきました。

さらに艦橋周辺の機銃も、非常に細くて、カッターで切断するのも一苦労です。

排気塔などを付けて、艦橋が完成しました。

本体に接着してみると、まだまだ「大和象徴である巨砲」が不在であるものの、「大和らしく」なってきました。

司令長官・司令官・艦長などの立場で、この戦艦大和の艦橋から米軍を見据えた様々な将星たち。
その将星たちに想いを馳せながら、製作を続けてゆきます。