真珠湾奇襲攻撃 47〜苦悩極める山口多聞司令官・戦艦大和・武蔵・軍機〜|太平洋戦争

前回は「真珠湾奇襲攻撃 46〜ブルの反撃〜」でした。

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大戦果に湧く第一航空戦隊

左上から時計回りに、山本五十六 連合艦隊司令長官、南雲忠一 第一航空艦隊司令長官、草鹿龍之介 第一航空艦隊参謀長、山口多聞 第二航空戦隊司令官(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社、歴史群像シリーズ 図説・戦国武将118 学研、Wikipedia)

真珠湾奇襲攻撃において、数多くの戦艦などを撃沈して、大興奮の第一航空艦隊司令部。

大戦果です!

一航戦の南雲司令長官・草鹿参謀長も大興奮です。

第一航空艦隊旗艦 空母赤城(Wikipedia)

空母赤城・加賀を擁する第一航空戦隊では、皆が喜びの嵐の中にありました。

第一航空艦隊 空母加賀(Wikipedia)

特に、調子に乗りやすい性格の草鹿参謀長。

草鹿龍之介第一航空艦隊参謀長(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

してやったり!

と、草鹿は瞳を輝かせます。

内地(日本)で戦果報告を受け、空母不在にガッカリした山本長官。

とりあえず、奇襲攻撃の成功にまずは一安心していました。

山本五十六 連合艦隊司令長官(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

米空母不在は
残念だ・・・

だが
、奇襲攻撃がうまくゆき、
良かった・・・

苦悩極める多聞司令官:軍機と戦艦大和

山口多聞第二航空戦隊司令官(WIkipedia)

ここで、大幹部の中でただ一人、唇をかみ苦悩続けていたのが山口司令官です。

後世有名な巨大戦艦大和は、海軍内部でも非常に限られた人間しか知りません。

戦艦大和(Wikipedia)

軍隊の秘密事項は「軍機保護法」によって定められ、機密ランクが定められていました。

ランクの上から「軍機」「軍極秘」「極秘」「秘」「部外秘」の5ランクに分かれていました。

この上に「国家機密」がありますが、この「国家機密」は政府の外交上極めて重要な事項で「例外的扱い」です。

「極秘」は基本的に「超秘密」という意味ですが、上から3番目。

そして、巨大戦艦大和・武蔵建造に関する機密度は、なんと最上ランク「軍機」扱いだったのです。

もちろん、山口司令官は「軍機」である戦艦大和・武蔵の存在を知る立場。

戦艦武蔵(Wikipedia)

我々、空母機動部隊が敵空母を叩かずに、
戦艦を攻撃してしまっては・・・

戦艦大和・武蔵は
何と戦うのだ?

山口は俯いて、飛行甲板を凝視しながら考えます。

空母Lexington(Eikipedia)

戦艦と空母の役目・役割

米太平洋艦隊の戦艦を倒すのは、
戦艦大和・武蔵の役目だ!

それの敵戦艦を、
我々が撃沈してしまった・・・

そして、我々機動部隊が
倒さねばならない敵空母は不在・・・

空母Enterprise(Eikipedia)

南雲さんも、草鹿もバカだ!
これでは何もならない!

これでは、
何のために奇襲攻撃したのか・・・

この攻撃自体の意味が
なくなってしまうのではないか・・・・・

一人絶句する山口司令官を、幕僚たちは見守るしかありませんでした。

戦艦大和・武蔵は
一体何を攻撃するのだ?

戦艦は、敵艦・敵基地に砲弾を
喰らわせることは可能だ。

一人空を見つめ続けて、考えて続ける山口司令官。

だが、敵基地・敵空母から発艦した航空隊の
猛烈な攻撃を受けては、たまらない。

奇襲攻撃に喜ぶ南雲司令長官・草鹿参謀長らを横目に、悩み続ける山口司令官でした。

分厚い装甲に守られた
巨大戦艦大和・武蔵といえども・・・

航空機の波状攻撃には、
保たないだろう・・・

いつかは、いつかは
必ず撃沈されてしまう・・・

山口多聞第二航空戦隊司令官(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

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