前回は「滝川一益 19〜織田家四天王の一人〜」の話でした。

北条家に大惨敗した一益。

「亡き織田信長の名誉」にもなったものの、人生初めての大惨敗に、大きなショックを受けます。
人には

地獄を見た・・・・・
と言っていたほどの、苛烈な惨敗と苦難の大きな撤退でした。





北条は関東の王よ!



この北条に楯突いたのが、
運の尽きだ!


「勇猛」を絵に描いたような猛将であった滝川一益。
あまりのショックに、一気に落魄します。


勇猛果敢なイメージの最上段の肖像画に比べ、この肖像画は覇気を失ったイメージです。
いつ描かれたかは不明ですが、この頃以降に描かれたのでしょう。


この直後に、秀吉陣営と勝家陣営の間で、清洲会議が開催されます。
テーマは「今後の織田家をどうするか?」でした。





上様亡き後・・・



天下の織田家を、
どのように運営してゆくかのう・・・





ワシは筆頭家老で、
織田家随一の実力者!



ワシが全部決めよう!
ここで、秀吉は反論します。



あいや!



信長公の敵、
光秀を討ったのは私!



なんだと?



猿の分際で・・・



私も、
織田家家老なのですが・・・
落ちぶれたとはいえ、織田四天王の一人だった滝川一益は、往年の覇気を失っていました。