滝川一益 16〜忍武神の輝き 2〜|戦国武将

前回は「滝川一益 15〜忍武神の輝き 1〜」でした。

滝川 一益(歴史群像シリーズ 図説・戦国武将118 学研)

はるかに劣る軍勢で北条家に挑み、緒戦は打撃を与えた滝川軍。

「頭脳」ならば、大軍勢であろうと北条家の各武将に対しても「叩き潰してみせる」だけの自信は一益にあったに違いない。

戦場での駆け引きは、私は天下一品なのだ!

北条氏政(Wikipedia)

滝川軍18,000など、我が北条家の総力あげた
50,000を動員すれば、鎧袖一触よ!

「アウェーの滝川を潰すのは、いと易きこと」と舐めてかかった北条家。

緒戦で、打撃を受けただと・・・

何をやっておるか!

関東武士の意地を見せよ!

しかし、関東は平地が多く、特に決戦する神流川付近は「ほぼ平地」です。

神流川周辺(歴史群像シリーズ51 戦国合戦大全 下巻 学研)

神流川合戦の前に本能寺の変で、信長がこの世から消えた事実を、堂々と将兵に隠すことなく伝えました。

北条との戦いの前に、
皆に伝えたきことがある・・・

上様、織田信長様は、
明智光秀の謀反により、自害された・・・

なんと・・・

これだけの大事件は隠そうにも隠せないですが、まだネットも電話もない時代。

情報は「人の手で伝わる」しか手段がありませんでした。

当時、後進地域だった関東地方にも、薄々と本能寺の変の事実が伝わっていました。

しかし、半信半疑の者も多かったのです。

織田 信長(歴史群像シリーズ 図説・戦国武将118 学研)

信長様が自害だってよ・・・

明智光秀って、織田家のNo.2だろ?

ガセネタじゃないのか?

敵の謀略かも知れん・・・

そのため、近畿から遠い関東では、「本能寺の変を知る一般将兵」は少ない状況だったのです。

滝川が信忠の自刃まで伝えたかは、明らかではありません。

しかし、「絶対君主であった信長がこの世からいなくなった」時点で、織田家は大混乱。

信長様は・・・

もはや、この世の人に非ず・・・

なんだって!

もう織田家は終わりなのではないか?

中国大返しの際、羽柴秀吉の姿勢とは大違いです。

羽柴 秀吉(歴史群像シリーズ 図説・戦国武将118 学研)

秀吉は、中川清秀らの有力な諸将に「信長様は無事脱出した」と大嘘の手紙を乱発したのです。

頭を使わなければ!

人がついてくることが大事なのだ!

秀吉と一益の、非常に対照的な姿勢が鮮明に出た事態でした。

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