前回は「滝川一益 14〜忍武神の奮闘〜」でした。

後に引くことが決してできず、前に向かっても圧倒的な不利な状況。
絶望的状況においても、事実上の「織田家四天王の一人」として敢然と立ち向かう決意をします。

俺は天下の
織田家四天王の一人!



北条家ごとき相手に
逃げることなどできぬわ!





なんと、滝川が応戦するつもりとは・・・



「関東では北条」ということを、
わからせてやろう!
この頃の織田家の石高に関しては、諸説あります。
500万石程度〜700万石程度と幅がありますが、石高では「日本全国の40%程度を支配した」と言えるでしょう。


しかし、室町末期から急速に商業・流通経済が栄えた結果、経済力は石高以外のファクターがあります。
京周辺を抑え、貿易のメッカ堺を支配した信長は、「日本の半分を支配した」と言って良いでしょう。


「信長あっての織田家」であることは当時広い共通認識だったでしょう。
アウェーの土地において「信長なき織田家」を背負います。
18,000の将兵を統率した滝川一益。
一益以外には、それほど目立つ武将がいない中、これだけの大軍を直卒する力は相当なものです。



これまでの戦いの
総決算だ!
その武勇と統率力を極限まで発揮し、合戦において大いなる光を放ちます。


条件が悪すぎる中、猛将・滝川一益はその本分を余すことなく発揮します。
そして、はるかに劣る軍勢で北条家に挑み、緒戦は打撃を与えます。