前回は「高杉晋作 5〜疾風の男の目論み〜」の話でした。

当時世界一の国家であった英国。
その英国公使館を焼き討ちするという、とんでもないことを実行した高杉・久坂・伊藤博文・品川弥二郎ら長州の若者たち。

吉田松陰の強い影響があるとは言え、信じ難いことではあります。


やったぜ!



攘夷を見せつけてやった!
この焼き討ちは「見せしめ的要素」が強く、見方によっては子供っぽい印象すら受けます。
薩摩藩の西郷たちだったら、やらなかったでしょう。





なにガキっぽいことやってんだ。



長州藩はガキの集まりか?
年上の西郷から見たら、高杉たちの行為は拙速に映ったでしょう。
そして、この頃の長州藩士の攘夷のやり方は、日本国中に知れ渡ります。
そして、西郷隆盛ら薩摩藩士にとって「長州藩士はこういう人間」という固定観念が出来たでしょう。



長州藩というのは、こういう藩なのか。



ちょっと、よく分からないな・・・
こういうところが「書生っぽい長州人」と言われる所以です。
しかし、その実行力は驚嘆するに値するでしょう。
口先だけで言うのは誰でも出来ます。



口先でなら、なんとでも言える!



実行力が全てだ!
当時世界一だった英国公使館を焼き討ちするなど、普通の神経ならば「恐ろしくて出来ない」のです。


この若者たちの一種「異様なノリ」が長州藩の原動力でした。



高杉さん、久坂さんに続けぇ〜!
そして、彼らの若い命が光り輝き、その光によって現政権であった徳川幕府は、崩壊へと向かってゆくのでした。