前回は「織田信長2〜戦国の覇王が見据えた未来と世界〜」の話でした。

今回は武田信玄です。
読者の「歴史好き」「戦国好き」の方ならば、大抵の方は光栄(現コーエーテクモ)の「信長の野望」をプレイしたことがあるでしょう。
「信長の野望」シリーズは多々あり、それぞれにカラーがあります。
一貫した特徴はあり、超強力なのが武田信玄及び武田家の武将です。

特に戦闘力・軍事能力に関しては「少し優遇しすぎではないか?」と思うほどの、異常な強さを持つ武将が多士済々。

武田騎馬隊は、天下最強なり!
他の大名家では重宝されるレベルの武将ですら、後方で適当な役目しか与えられないこともあります。
そして、程々の武将は、合戦であまり「出番がない」状況で進むこともあるほどです。


猛烈に強い武将と騎馬隊を率いる武田信玄。
この肖像画にもあるように、武田信玄はどことなく暗いイメージがあります。
それは実の父親・信虎を追放し、今川家との関係において、長男の義信を自刃に追い込んだ(病死説もあり)ことに多くはよるでしょう。


「戦国最強」と謳われた、その屈強かつ極めて有能な司令官達は、他の家ではなかなか見受けられないレベルの方々です。


他家でも四天王等いますが、山県・馬場・内藤・高坂(春日)の武田四天王に匹敵するのは、織田家の四天王あるいはベスト4である羽柴・明智・柴田・滝川しかないでしょう。


彼らと比較すると、徳川四天王ですら少し弱い感じもします。
強烈なパワーとそのド迫力で、戦国に君臨し続けた武田信玄。



私は世の中を、あまり変えるのは好きではない。
中世の世の中が居心地良いではないか!
足利幕府が衰退し、中世の世の中が終焉を迎えつつあることを、多くの大名が体感していました。
その中、武田信玄の発想は中世重視であり、「中世再興を目論んだ中世の権化」とも言えるでしょう。