西郷隆盛 5〜幕府の対外政策と薩摩・外交権・孝明天皇の勅許〜|日米修好通商条約

前回は「西郷隆盛 4〜急変する世の中・孝明天皇の拒否〜」の話でした。

西郷隆盛(国立国会図書館)

開国派と攘夷派で議論沸騰中の日本。

その中、なんとか日米修好通商条約締結の方針でまとめ上げた老中首座の堀田正睦。

老中首座 堀田 正睦(歴史道vol.6 朝日新聞出版)

ところが、孝明天皇にストップをかけられてしまいます。

孝明天皇(Wikipedia)

絶対にNoだ!

完全に想定外の「天皇の猛反対」で、事態は全く進展しない状況になります。

ハリスは、驚きの情報を得ます。

それは、英国とフランスも「日本と通商条約的結を狙っている」情報でした。

英仏それぞれが、幕府に持ちかけようとしていたのです。

Townsend Harris(Wikipedia)

What?

英国・フランスが、我が米国の先を
狙っているだと!

ふざけんな!

フランス公使Leon Roches(Wikipedia)

おい!ちょっと待て

最初に通商条約を、
幕府に打診したのは米国なんだ!

俺なんだ!

怒り心頭のハリス。

早く、我がUnited Statesと
条約を締結しろ!

ここで、幕府は非常職である大老が登場しました。

大老 井伊直弼(Wikipedia)

物分かりの良さそうな
奴が出てきたな!

これで、
条約締結に一気に進むか!

期待するハリス。

後年、「勅許を得ずして、独断で条約締結した」と言われる井伊大老。

実は、井伊大老は、

勅許は
得なければ・・・

という考え方で、「天皇を軽視していた」わけでは無かったのでした。

「頭脳明晰」と前評判の井伊大老就任に喜んだハリスでしたが、

孝明天皇の
勅許を待ってください!

という井伊大老にイライラが爆発します。

また、
Emperorか!

だったら、Emperorと
交渉するから、お前たちとはもう交渉せぬわ!

ですから、
日本の外交権は徳川幕府が有しています。

「外交権を持っている」という
意味が分かっているのか?

交渉していた米国のハリスはイライラし、大いに焦ります。

Oh!
No!

一体、Japanの外交権の
最高意思決定者は、誰なんだ!

なにを議論しても、「堂々巡り」となります。

さて、徳川幕府は、
どう出るかな?

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

目次