前回は「真珠湾奇襲攻撃 74〜慎重になる米軍〜」の話でした。


草鹿参謀長の
いう通りだ。



ここで、ミッドウェーを攻撃したら、
我が空母が反撃を受けるだろう。





長官!
内地へ急ぎ帰投しましょう。





連合艦隊司令部の命令を
全て無視は出来ないので・・・



一部の艦隊を分派して、
ウェーク島を攻撃します。



うむ。



そうしよう。





本当に、ミッドウェーを
攻撃しないのか?



このまま帰るのか?
ウェーク島を攻撃する模様です。



ウェーク島だと?



大事なのは、米海軍の根幹を叩くことだ!



ミッドウェーの方が、
米海軍にとって、はるかに大事なのだ。





山口司令。



飛龍だけでも、
ミッドウェーを攻撃してはいかが?



連合艦隊司令部の命令が、
出ているのです。



「独断」には、
当たらないでしょう。



ふむう・・・
加来艦長の提案に、悩む山口司令官。
しかし、指揮系統上、山口司令官は第一航空艦隊司令部の指示に従わなければなりません。



いざとなったら、
私が責任取ります。



我が飛龍のみで、
攻撃か・・・



・・・・・





私と加来は、
罰せられても良い。



しかし、この大戦果の中、
奮闘した飛龍の部下たちが避難されるのは・・・



それは辛い・・・



命令には・・・・・



従おう・・・・・



それが軍人の務めだ。
苦渋に顔を歪める山口司令官でした。