戦争と「横綱破った大関」を混同した幼い発想の草鹿龍之介参謀長〜山本長官の命令無視をする気満々の草鹿参謀長・作戦命令を催促する山口多聞司令官〜|真珠湾奇襲攻撃73・太平洋戦争

前回は「冷静に状況判断する米軍司令部〜感情的な連合艦隊司令部との大きな違い・Nagumoを猛烈に追尾するハルゼー・三国志の張飛のようなハルゼーへの懸念〜」の話でした。

目次

山本長官の命令無視をする気満々の草鹿参謀長

新歴史紀行
左上から時計回りに、山本五十六 連合艦隊司令長官、南雲忠一 第一航空艦隊司令長官、草鹿龍之介 第一航空艦隊参謀長、宇垣纏 連合艦隊参謀長(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社、歴史群像シリーズ 図説・戦国武将118 学研、Wikipedia)

機動部隊は、続けてミッドウェー島を
攻撃せよ!

連合艦隊司令部から「突然舞い込んできた」ミッドウェー攻撃指令。

それに対して、

一体
何なんだ?

俺たちは真珠湾奇襲攻撃に成功した
凱旋将軍なんだぞ!

怒り浸透の草鹿参謀長。

やはり、ミッドウェー島なぞ、
攻撃できん!

せっかく、我が軍の空母を一隻も
傷つけずに、奇襲攻撃を成功させたんだ!

ミッドウェーでウロウロしていたら、
敵空母や潜水艦に攻撃されるかもしれん!

俺たちは最前線で
命を賭けて戦っているんだ!

大いに憤る草鹿参謀長。

南雲忠一 第一航空艦隊司令長官(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

機動部隊の最高指揮官である南雲司令長官は、

しかし、山本長官の
命令だぞ・・・

やらんわけには、
いかんだろう・・・

軍令違反に
なってしまうのでは・・・

普通の神経であれば、流石に山本五十六連合艦隊司令長官の命令を「無視」は出来ません。

いや、
いいんです!

これで、ミッドウェーを
攻撃して、我が艦隊の空母が大打撃を受けたら・・・

誰が
責任取るんです?

まあ、
そうだが・・・

もはや、命令無視をする気満々の草鹿参謀長。

作戦命令を催促する山口多聞司令官

山口多聞 第二航空戦隊司令官(WIkipedia)

ミッドウェー攻撃命令は、
まだか?

第二航空戦隊 空母飛龍(Wikipedia)

赤城へミッドウェー攻撃命令
督促の無電を打て!

ははっ!

第一航空艦隊旗艦 空母赤城(Wikipedia)

二航戦の山口司令官から
入電です!

ミッドウェー攻撃の指示を、
待っているようです!

・・・
草鹿参謀長よ・・・

大きな戦果を求めずに、
司令部のいう通り、攻撃するか・・・

山本長官の命令を
無視するわけにはいくまい・・・

形だけでも、
攻撃しないわけには行くまい・・・

草鹿参謀長は我慢なりません。

冗談では
ないわ!

海軍兵学校卒業期名前専門役職
32山本 五十六航空連合艦隊司令長官
36南雲 忠一水雷第一航空艦隊司令長官
38三川軍一水雷第三戦隊司令官
40宇垣 纏大砲連合艦隊参謀長
40山口 多聞航空第二航空戦隊司令官
41草鹿 龍之介航空第一航空艦隊参謀長
42加来 止男航空飛龍艦長
連合艦隊幹部の専門・役職・海軍兵学校卒業期(1941年12月)

山本五十六長官の海兵9期後輩の草鹿龍之介参謀長。

山本さんも
勝手すぎる・・・

彼らと比較して、カッカしている草鹿参謀長は、

大戦果を上げて、
凱旋するだけだ!

と考えます。

真珠湾で大打撃を受け、危機的状況に陥っているにも関わらず、冷静な米軍司令官とは大違いでした。

戦争と「横綱破った大関」を混同した幼い発想の草鹿龍之介参謀長

新歴史紀行
草鹿龍之介 第一航空艦隊参謀長(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

剣術の達人でもある草鹿参謀長。

奇襲攻撃が成功し、
「面」を取った!

これ以上、危険を犯して、
なんの戦果だ?

こんな「ついでの作戦」は
下司の戦法だ!

そして、

私たちに、こんな「ついでの作戦」を
指示することは・・・

横綱破った
大関に・・・

帰り道に「八百屋で大根買ってこい」と、
言うようなものだ!

ここで、草鹿参謀長は、なんと連合艦隊司令部に反抗するに至ります。

この作戦は
却下!

本当に
大丈夫か?

我が第一航空艦隊は、
内地へ帰投する!

第二航空戦隊 空母飛龍(Wikipedia)

どうやら草鹿参謀長が
連合艦隊司令部の指令を却下した模様!

なっ、
なんだと!

草鹿よ!
お前は一体何考えているんだ!

海兵で、草鹿参謀長より一期上の山口司令官は大いに憤ります。

お前は一体
何様なんだ?!

ところが、もはや一航艦司令部は、ミッドウェー攻撃は断念を決定したのでした。

山本五十六 連合艦隊司令長官(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

南雲よ、
やってくれるよな・・・

真珠湾奇襲攻撃の作戦時から、不協和音が鳴り続けていた山本長官と南雲長官。

そして、そこに折り合いの良くない宇垣参謀長、山口司令官、草鹿参謀長が加わりました。

感情的の行き違いが、そのまま「作戦指令への姿勢の違い」となったのです。

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左上から時計回りに、Ernest King司令官、Husband Kimmel米太平洋艦隊司令長官、William Halsey第二空母戦隊司令官、Husband Kimmel米太平洋艦隊司令長官(Wikipedia)

冷静に判断する米軍司令部と比較して、

いいから、ミッドウェーを
攻撃してこい!

こんな作戦計画は、
受けられん!

草鹿の
馬鹿者めが!

南雲は
やってくれるのか・・・

少し幼い感じの連合艦隊司令部と赤城司令部でした。

次回は上記リンクです。

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