前回は「大いにぼやく「凱旋将軍気分」の草鹿龍之介〜南雲長官が指揮した「史上初」の作戦・遥か遠くに出撃した空母機動部隊・連合艦隊司令部と赤城司令部の猛烈な軋轢〜」の話でした。
日本訪問したキング:鎌倉での出来事
日本海軍が、真珠湾奇襲攻撃を完了後、日本への帰投する途中に揉めている中。
考え続け、指令を次々に出すキング司令官。
Yamamotoは、このまま
あの大部隊を日本に帰らせないだろう・・・
あの
Yamamotoが・・・
実は、日本が大嫌いなキング司令官。
JapanもJapaneseも
大嫌いだ・・・
このキング司令官の「日本と日本人への特殊な感情」の原因。
それは、彼の「日本での個人的な経験」が理由でした。
かつて、海軍士官として日本へ来訪したキング。
米国とは全く異なる「日本の風景」を楽しんで、鎌倉を訪れました。
これがKamakuraの
Daibutsuか・・・
Japanも
なかなかいいところじゃないか・・・
鎌倉の大仏などを観光で訪れて日本を楽しみ、日本に好意的になってきたキング。
もっと後進国かと
思っていたが、良い面もあるな・・・
そもそも「上から目線」のキング。
まあ、我がUnited Statesとは
比較にならんがな・・・
海軍兵学校を優秀な成績で卒業したキングは、プライドが人一倍強い人間でした。
そして、米国への愛国心が極めて強い人物であったキング。
Asiaは遅れているが、
Japanの文化や文明も悪くないな・・・
プライドが高いキングでしたが、日本に対して「ほのかな好意」を抱き始めたのでした。
その矢先のこと、
むっ、
財布が・・・
スリにあってしまい、財布を無くします。
まずいな・・・
財布がない・・・
これは
困った・・・
このKingが、
一文なしとは・・・
日本が大嫌いになったキング司令官:海軍士官への無礼な態度への怒り
困り果てたキング司令官。
お金がないなら、
Tokyoへ戻ることが出来ん・・・
やむを得ん・・・
Japaneseから借りるしかないな・・・
仕方ないので、駅員にお金を借りようと話しかけます。
私は
USの海軍士官だ!
残念ながら、スリにあってしまい、
一文なしだ。
英語
わかりませんが・・・
英語が通じない日本において、身振り手振りで一生懸命説明するキング。
なんで、誇りある我がUS海軍士官が、
このKingが・・・
こんな「身振り手振り」を
しなければならんのか・・・
ああ、スリに
あったのですか・・・
やっと分かってくれた駅員。
後で必ず返すから、
お金を貸して欲しい・・・
米国のエリート海軍士官は、米国政府高官として扱われても良い存在です。
当然、
貸してくれるだろうな・・・
ところが、キング司令官の意に反して、駅員の答えは、
いや、
お金を貸すことは出来ません!
でした。
さらに、駅員は非常に怪訝な感じで、ぶっきらぼうな対応です。
いや、私は
USの海軍士官なんだから、信用はあるだろう!
いえ・・・
ダメです!
誇り高きUS海軍軍人に対して、
なんという態度だ!
怒り心頭のキング司令官。
なんとか
貸してもらえないだろうか・・・
なにか担保になるものが
あれば別ですが・・・
ここで、進退極まったキングは、
では、
この上着で・・・
仕方
ありませんな!
仕方なく、着ていた「上着を担保に」して、なんとかお願いします。
そして、やっとお金を借りたキング司令官。
軍人に対して、
こんな屈辱的な対応をするとは!
Japanは、
大嫌いだ!
これで、「日本大嫌い」になってしまったキング司令官。
日本にとって、非常に不幸なことでした。
日本大嫌いコンビのキングとハルゼー
そしてもう一人「日本大嫌い」なハルゼー司令官。
Japanも、
Japaneseも大嫌いだ!
Japanは、
俺がぶちのめす!
ハルゼー司令官を「猪武者」と考え、全く評価してなかったキングでしたが、
Halseyは
単なる猪武者だが・・・
私もJapanとJapaneseが
大嫌いだから、気が合うな!
いわば「日本大嫌い」コンビが最前線で、日本海軍と対峙していたのでした。
対する山本長官は親米派であり、どちらかというと「米国好き」です。
米国に数年の駐在経験もあった山本長官は、
米国は敵だが、
実に良い国であった・・・
南雲長官・草鹿参謀長は、米国に対して「好き・嫌い」の感情があまりありません。
南雲長官も草鹿参謀長も、そもそも米国をあまり知らなかったのです。
米国は
よく知らない・・・
大きな国らしいが、
よく知らない・・・
Japanは、
俺が叩いてみせるが・・・
Nagumoと正面切って戦うのは
危険だ・・・
とにかく、日本の動きに対して、
万全の体制だ!
南雲機動部隊の動きに合わせ、万全の体制をとり続ける米海軍でした。
次回は上記リンクです。