真珠湾奇襲攻撃 70〜万全の体制とる米国・日本が大嫌いなキング司令官・ハルゼー〜|太平洋戦争

前回は「真珠湾奇襲攻撃 69〜南雲・草鹿の思い・連合艦隊司令部と赤城司令部の軋轢・草鹿龍之介・南雲忠一〜」の話でした。

目次

日本訪問したキング司令官

Ernest King司令官(Wikipedia)

日本海軍が、真珠湾奇襲攻撃を完了後、日本への帰投する途中に揉めている中。

考え続け、指令を次々に出すキング司令官。

Yamamotoは、このまま
あの大部隊を日本に帰らせないだろう。

あの
Yamamotoが・・・

日本が大嫌いなキング司令官。

それは、彼の個人的な経験が理由でした。

かつて、海軍士官として日本へ来訪したキング。

米国とは全く異なる「日本の風景」を楽しんで、鎌倉を訪れました。

鎌倉の大仏(Wikipedia)

Japanも
なかなかいいところじゃないか・・・

鎌倉の大仏などをみて、日本を楽しみ、日本に好意的になってきた矢先、

むっ、
財布が・・・

スリにあってしまい、財布を無くします。

財布がない・・・

困った・・・

このKingが、
一文なしとは・・・

激怒したキング司令官

困り果てたキング司令官。

仕方ないので、駅員にお金を借りようと話しかけます。

私は
USの海軍士官だ!

残念ながら、スリにあってしまい、
一文なしだ。

英語
わかりませんが・・・

英語が通じない日本において、身振り手振りで一生懸命説明するキング。

なんで、誇りある我がUS海軍士官が、
こんな「身振り手振り」をしなければならんのか・・・

ああ、スリに
あったのですか・・・

やっと分かってくれた駅員。

後で必ず返すから、
お金を貸して欲しい。

いや、
お金を貸すことは出来ません!

ところが、駅員は非常に怪訝な感じで、ぶっきらぼうな対応です。

いや、私は
USの海軍士官なんだから、信用はあるだろう!

ダメです!

誇り高き米海軍軍人に対して、
なんという態度だ!

怒り心頭のキング司令官。

そして、

では、
この上着で・・・

仕方
ありませんな!

仕方なく、着ていた「上着を担保に」して、なんとかお願いします。

そして、やっとお金を借りたキング司令官。

軍人に対して、
こんな屈辱的な対応をするとは!

Japanは、
大嫌いだ!

これで、「日本大嫌い」になってしまったキング司令官。

日本にとって、非常に不幸なことでした。

日本大嫌いコンビ

William Halsey第二空母戦隊司令官(Wikipedia)

そしてもう一人「日本大嫌い」なハルゼー司令官。

Japanも、
Japaneseも大嫌いだ!

Japanは、俺がぶちのめす!

いわば「日本大嫌い」コンビが最前線で、日本海軍と対峙していたのでした。

山本五十六 連合艦隊司令長官(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

対する山本長官は親米派であり、どちらかというと「米国好き」です。

南雲長官・草鹿参謀長は、米国に対して「好き・嫌い」の感情があまりありません。

南雲忠一 第一航空艦隊司令長官(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

南雲長官も草鹿参謀長も、そもそも米国をあまり知らなかったのです。

米国は
よく知らない・・・

大きな国らしいが、
よく知らない・・・

空母Enterprise(Wikipedia)

Japanは、
俺が叩いてみせるが・・・

Nagumoと正面切って戦うのは
危険だ。

とにかく、日本の動きに対して、
万全の体制だ!

南雲機動部隊の動きに合わせ、万全の体制をとり続ける米海軍でした。

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