前回は「真珠湾奇襲攻撃 66〜先読みするキング〜」の話でした。

連合艦隊司令部から「ミッドウェー攻撃」の命令を受けて、驚愕する草鹿第一航空艦隊参謀長。

ちょっと待ってください!



そんな話は、
なかったはずです!





何を言っておるか!



山口司令官はじめ、ミッドウェー攻撃を
進言していただろう!



お前も聞いていたはずだ!
態度が大きいことで、有名な宇垣参謀長。
こういう時は、この高飛車な態度は、言われた側に非常にこたえます。



いや、その・・・



だから、
宇垣さんは、大嫌いなのだ!
困った草鹿参謀長は、南雲司令長官に相談に行きます。





山本長官から、「ミッドウェーを攻撃せよ」との
命令が届きました。



なんだって!



そんな話は聞いてないぞ!



内地での作戦会議の際に、
山口司令官たちが主張していた話です。



それは、山口が勝手に
言っていただけだろう!



作戦計画には、
ないはずだ!



連合艦隊司令部に、
そう伝えてくれ!



はっ!





南雲長官も「聞いていない」と
言っていますが・・・



馬鹿者!



・・・



くそっ!



作戦というのは、
時々刻々変化するのだ。



今、山本長官が決定したのだ!



いいから、
今すぐに、ミッドウェーへ向かえ!



はあ・・・


山口司令!
どうやら、連合艦隊司令部からも、
ミッドウェー攻撃命令が出た模様です。



そうか!



山本長官の命令ならば・・・



南雲さんも草鹿も、従わざるを
得まい!





南雲よ。



任せたぞ!
新たな大きな任務を受けざるを得ない立場の、第一航空艦隊でした。