前回は「真珠湾奇襲攻撃 59〜悩む飛龍の幕僚たち・加来止男・山口多聞・草鹿龍之介・南雲忠一〜」の話でした。
発艦指令を出すハルゼー

Halsey司令!
発艦準備完了しました!

よし、爆撃機・雷撃機は、
全機発艦せよ!



護衛戦闘機は、
通常の半数!



残りの直掩機は母艦上空で、
Japの来襲に備えよ!
ヤル気満々で、攻撃準備も万端のハルゼー機動部隊。



確かにNagumoの機動部隊は
強力だ・・・



だが、俺様が率いる
US空母部隊は世界最強なのだ!
冷静に判断するキング司令官


頭脳派のキング司令官。
懸命に、日本海軍の手の内を探ります。
そして、ハワイで攻撃を受けている海軍司令部に照会をかけます。



今、
Nagumoはどうしている?
未だ大きな動きが、
ありません。



そうか・・・



引き続き、
防戦に努めよ!



Nagumoに動きあり次第、
報告せよ!
ははっ!



Nagumoの動きが、
鈍すぎる・・・



情報によると、Nagumoもかなりの
百戦練磨の将軍・・・



勝機を見誤るとは
思えんが・・・
赤城司令部と山口司令官のドタバタ劇を知らない米海軍司令部。
冷静に南雲機動部隊の動きを見て、指示を検討します。
攻撃を止めるスターク総長



どうも、おかしい・・・
解せない・・・
ここで、キング司令官は、スターク総長に提言します。



長官。
日本海軍は、石油タンクを攻撃しない可能性があります。





そうか。



攻撃するなら、もう攻撃を、
開始しているはずです。



あとは、
Halseyが調子に乗り過ぎなければ良いですが・・・



Halseyに、
釘を指すか・・・


空母レキシントン・エンタープライズから、間もなく発艦という時、スターク長官から無電が入ります。



Halseyよ。
むやみに日本軍を攻撃するな!



なんですと!



Nagumoと正面切って戦うのは、
危険だ!



少し様子を
見るのだ!





「攻撃しろ」と言ったと思ったら、
「様子見」だと・・・



このバカどもめが!



いや、しかし・・・



すぐに攻撃隊を発艦させねば、
手遅れになりますぞ!



良いから、
準備万端で待ってろ!



はっ・・・



くっそ〜



おい、発艦は中止だ!
ははっ!





Nagumoは、何が理由で、
こんなに時間をかけているのだ?



まさか、
他への攻撃を考えているのでは・・・



我々が、考えていない何かを
狙っているかもしれぬ・・・



あるいは、新兵器を装着して、
どこかへ攻撃隊を向かわせるのか・・・
日本海軍の鈍い動きに対して、深読みして慎重になる米軍司令部でした。