前回は「真珠湾奇襲攻撃 54〜ハルゼーの出番〜」の話でした。
南雲忠一と山口多聞


山口司令官が、赤城へ来る
飛行機を準備させています。





あいつの
ことだ。



上空を敵機が飛んでいようと、
本気で来るつもりだろう。



山口司令官が、ここへ乗り込んできたら、
いかがしますか?



・・・・・



山口が、
優秀なのは認める・・・



しかし、
山口は生意気すぎる・・・
ここで、真珠湾奇襲攻撃の具体的作戦を軍令部で検討していた時のことを思い出す南雲長官。
この時も、山口司令官は、



真珠湾の石油タンク・工廠も
攻撃すべきです!
と主張していたのです。



大体、海兵36期卒業に対して、
山口は40期卒業。



4年も違うことに加え、
私の方がベテランなんだ!
南雲長官と山口司令官の間で、感情的な行き違いが発生していたのでした。
赤城へ乗り込むことを目論む山口司令官





遅い!
何やってるんだ!
山口司令!
飛行機の準備が整いました!



準備できたか!



すぐに
赤城へ行くぞ!


しかし、
山口司令!
敵機が付近にいるので、護衛戦闘機の
準備をお待ち下さい。



そんなもの、
待ってられるか!
しかし、
山口司令が飛ぶとなると・・・
少なくとも、
護衛戦闘機3機は必要です!



護衛なんぞ、いらん!





米軍に撃ち落とされたら、
それまでだ!



すぐに出動!
しかし・・・



これは
命令だ!
ははっ!
山口司令官の搭乗する飛行機を、準備する部下達。
本当に
大丈夫だろうか?
赤城では、山口司令官が来る準備をしていました。



こんな戦闘中に、
司令官クラスの将官が飛行機で移動するのは、異常だが・・・



本気で山口司令官は、
来るかもしれん!



山口司令官の飛行機は、
決して攻撃せぬよう!
ははっ!
悩む山本長官


前線の第一航空艦隊をはじめとする攻撃隊の報告を待つ連合艦隊司令部。
宇垣参謀長と山本長官が話し合っていました。



南雲長官は消極的な
ところがあります・・・



南雲長官に、
第二次攻撃の命令を出しますか?





うむ・・・



しかし、
命令を出したところで・・・



南雲は、
やらないだろう・・・
唇噛む山本司令長官でした。