前回は「赤城司令部へ直談判に向かう山口多聞司令官〜困惑する赤城司令部・ため息つく南雲長官と草鹿参謀長・石油タンクと工廠の攻撃を強く主張する三川軍一司令官〜」の話でした。
世界最強艦隊Nagumo
大日本帝国海軍の機動部隊の司令部で「第二次攻撃」を巡って揉めている間、米海軍司令部は戦慄していました。
まさか、草鹿参謀長と山口司令官が、
なに!
一体なにを考えているのだ!
俺が直接、赤城司令部に
言って直談判する!
どうも、山口司令官が、
赤城へ来るようです・・・
直談判、
というつもりのようです・・・
というやりとりをしているとは夢にも思わなかった米海軍司令部。
Japanの連中は、
第二次攻撃を高い確率でするだろう・・・
俺がJapanのNagumoの
立場なら、迷わずに第二次攻撃だ・・・
しかも、遠いJapanから遥々空母6隻で
乗り込んできたNagumo・・・
奴らの戦意は極めて高く、
その軍事能力は卓越している・・・
米海軍自身を「世界No.1海軍」と自負するキング司令官。
そのプライドが超高いキング司令官としても、南雲機動部隊の艦隊としての卓越した能力は、
悔しいが、Nagumoは
世界No.1かもしれん・・・
認めざるを得ません。
日本軍による「真珠湾の工廠・石油タンク攻撃」への防衛の戦略を考える、キング司令官。
今、日本軍は攻撃しているのです。
時間はありません。
なんとか、
ならぬか・・・
Hawaiiの米軍は、猛反撃しているが、
基地防衛で手一杯だ・・・
とても、石油タンク・工廠の防衛に向かうのは
無理だろう・・・
無理を承知でも、
指示するか?
いや、指揮系統が混乱して、被害が大きく
なるだけだろう・・・
悩みに悩むキング司令官。
石油タンクを優先防衛へ:合理的思考の米海軍
キング司令官。
どうだろうか・・・
はい・・・
石油タンク・工廠の防衛に
向かわせたいですが・・・
しかし、我がUS海軍には、
その余力がなさそうです。
そうか・・・
なんとかしたいが、
どうにもならない・・・
もはや、
Hawaiiの我が海軍は致命傷をうけている・・・
どうにも・・・
ならないのか・・・
石油タンクと工廠はどちらが
大事だ?
どちらか優先順位をつけて、
片方を諦めるのはどうだ?
確かにその
思い切りは大事かもしれません・・・
石油タンクも工廠もどちらも
非常に大事ですが・・・
あえて優先順位をつけるとすれば、
大爆発して基地に大損害を与えうる石油タンクでしょう・・・
ならば、工廠の防衛は
諦めて、石油タンクだけでも防衛するようにしよう!
ははっ!
なんとか、
なんとかせねば・・・
焦るも、なんとも解決しようがない状況です。
まるで、「解なし」の方程式を解いているような絶望的な気持ちになるキング司令官。
ブル・ハルゼーの出番:活路を見出すキング司令官
他に、防衛に回せる
戦力がないか・・・
数隻の艦隊で
良いのだ・・・
Japanの機動部隊の
石油タンク・工廠の攻撃を牽制すればよいのだ・・・
駆逐艦でも
巡洋艦でも・・・
ここで、ふとキング司令官は思い出します。
いた!
Halseyだ!
Stark部長!
Halseyに向かわせましょう!
ああ、
Halseyか!
空母2隻を持つ、Halseyの部隊に
Nagumoを牽制させるのです。
空母エンタープライズ・レキシントンによる、強力な空母部隊を指揮するハルゼー。
Halseyに真珠湾に向かわせ、
周辺で待機させましょう。
大事なことは、Nagumoが工廠・石油タンクを
攻撃する時、側面から攻撃することです。
うむ、
それは良い!
大事なことは、ジャップを攻撃することではなく、
Nagumoに攻撃を、断念させることです。
よし!
Halseyに指令を出そう!
一時は、真珠湾に向かおうとしたものの、スターク総長に止められ、憤懣やるせないハルゼー司令官。
Halseyの空母部隊で、Nagumoを倒すのは、
難しい・・・
だが、Nagumoの
石油タンク・工廠への攻撃を牽制することは、十分可能だ!
ブル・ハルゼーの出番が決定した瞬間でした。
次回は上記リンクです。