真珠湾奇襲攻撃 53〜揉める司令部・山口多聞・三川軍一・草鹿龍之介・南雲忠一〜|太平洋戦争

前回は「真珠湾奇襲攻撃 52〜石油タンク防衛へ〜」の話でした。

目次

山口司令官・赤城に直談判へ

山口多聞 第二航空戦隊司令官(WIkipedia)

南雲司令長官が第二次攻撃隊指示を出さないことに、苛立った山口司令官。

ついに、空母赤城へ直談判へ向かおうとします。

ええい!
赤城へ私が参ると伝えよ!

了解!

第一航空艦隊旗艦 空母赤城(Wikipedia)

そして、空母飛龍から赤城へ発信します。

第二航空戦隊 空母飛龍(Wikipedia)

これより、山口司令官が、
赤城ヘ向かう・・・

了解・・・

なんと戦闘中に、司令官が直接他の艦船に向かって「直談判する」という異例の事態に向かう連合艦隊。

困惑する赤城司令部

草鹿龍之介 第一航空艦隊参謀長(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

どうも、山口司令官が、
赤城へ来るようです。

直談判、
というつもりのようです。

南雲忠一 第一航空艦隊司令長官(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

この戦闘中に、飛行機に乗って、
こっちに来るのであろうか?

米軍の戦闘機も周辺を、
飛び回っています。

流石に、
山口司令官も断念すると思いますが・・・・・

山口のことだ。
すぐに断念はしまい。

そうですね。

南雲長官・草鹿参謀長共に、大いに困惑します。

しかし、
本当に山口司令官に来られては・・・

・・・・・

石油タンク・工廠の攻撃を強く主張する三川司令官

三川軍一 第三戦隊司令官(Wikipedia)

山口司令官と同じく、第二次攻撃を強く主張している三川司令官。(南雲長官の次席指揮官)

南雲長官、
今こそ第二次攻撃を!

だが、
米軍も猛反撃しているし・・・

第二次攻撃は、
こちらの被害も大きいだろう。

敵の石油タンクと工廠を叩かねば、
米軍は早期に再起します!

・・・・・

次席指揮官である三川司令官の具申すら、あっさり却下する赤城司令部。

そして、イライラが募る山口司令官。

南雲長官達、
司令部は何を考えているのだ?

ここで、
徹底せずに中途半端では、後々禍根を残す!

とにかく、
私が赤城司令部に乗り込むしかない!

真珠湾を攻撃する日本軍(歴史街道2021年12月号 PHP研究所)

早く、
私の乗る航空機を用意せよ!

ははっ!

しかし、敵戦闘機も上空におり、赤城へ行くのは、
大きな困難が・・・

いいから、
早くしろっ!!!

ははっ!

宇垣纏 連合艦隊参謀長(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

空母不在ながら、大戦果に沸く内地の司令部では、宇垣参謀長が山本長官に話していました。

南雲さんは、
第二次攻撃をやるでしょうか?

ふむう・・・・・

山本五十六 連合艦隊司令長官(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

山本長官と南雲長官、二人の意思疎通の不徹底が招いた事態でした。

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