真珠湾奇襲攻撃 50〜石油タンクの行方〜|太平洋戦争

前回は「真珠湾奇襲攻撃 49〜山口司令官と草鹿参謀長〜」でした。

William Halsey第二空母戦隊司令官(Wikipedia)

スターク作戦部長から、「真珠湾に戻り、日本軍攻撃」にストップ掛けられた米空母率いるハルゼー司令官。

我が合衆国が、ジャップに奇襲攻撃されているのに、
反撃しないってのか!

そうだ。ちょっと待ってろ!

空母を温存するのだ。

Harold Stark米海軍作戦部長

しかし・・・

ハルゼーよ。
これは命令だ!!

はっ!

くそ〜。
何が命令だ。
弱虫どもが。

この頃、負傷したキンメル米太平洋艦隊司令長官は、猛反撃を指示します。

Husband Kimmlel米太平洋艦隊司令長官(Wikipedia)

ジャップにやられてばかりで、たまるか!

総員総力を上げて、猛反撃せよ!

ハルゼー司令官に比べて、大人しめのキンメル米太平洋艦隊司令長官。

しかし、彼も米太平洋艦隊司令長官という要職を、任されるだけの人物です。

奇襲攻撃により、恐慌状態だった米海軍は少しずつ体制を立て直し、日本に猛反撃を開始しました。

緒戦は、日本優位の一方的な戦闘でしたが、徐々に日本軍の損害が増えてきました。

Ernest King司令官(Wikipedia)

部下にも慕われ、闘将であったハルゼー司令官を、ほとんど評価していない、キング司令官。

猪武者のハルゼーを、やっと止めたか。

真珠湾の基地は、想定外の大損害を受けているが、
空母は守らねば・・・。

「何かすべきことはないか」と考え込むキング司令官。

そうだ。
調子に乗ったジャップが、
真珠湾の石油タンクや工廠を攻撃するかもしれない。

石油タンクを攻撃されたら、 引火して大爆発を起こす。

石油の備蓄はなくなり、施設の復旧には多大な時間がかかるだろう。

半年程度は、真珠湾の基地機能が停止してしまう・・・

「基地の石油タンク・工廠は守らねば」と考えるキング司令官。

ジャップに石油タンクと工廠を攻撃されるのは
防ぐべきです。

確かにそうだ。

しかし、奴らが石油タンクと工廠を攻撃する場合、
どう防ぐのだ?

そうですね・・・

危機的な非常事態に、切れ者のキング司令官も黙り込んで、しばし考えます。

この間も、米軍から猛烈な反撃を受け、損害を増やしながらも、南雲機動部隊は攻撃を続けていました。

南雲忠一 第一航空艦隊司令長官(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)
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