前回は「真珠湾奇襲攻撃 43〜悩みに悩む山口多聞司令官・レキシントン・エンタープライズ・草鹿龍之介・南雲忠一〜」でした。
ブル・ハルゼー

米太平洋艦隊の二隻の正規空母を率いていたのは、「ブル(猛牛)」とあだ名される猛将ハルゼー司令官。
そして、大の日本嫌いのハルゼー司令官。
後に日本海軍と太平洋で対峙した際は、

Kill Japs,
Kill more Japs !
と部下たちをけしかけるほど、日本人が大嫌い。
そのハルゼー司令官の元に、仰天するような情報が届きます。
幕僚がハルゼー司令官に伝えます。
Halsey司令、
大変な事態です!
我がHawaii基地が
Japanの海軍から奇襲攻撃を受けています!



なんだと!
そんな馬鹿なことがあるか!



Japが
我がUSを攻撃だと!



そんなはずはない!
もう一度確認してこい!
猛反駁するハルゼー司令官。



早くしろ!
ははっ!


驚愕の事実を知るハルゼー
慌てふためいた幕僚は確認に戻り、再度ハルゼー司令官に伝えます。
Halsey司令、
やはり事実です!
Japanの海軍から猛烈な奇襲攻撃を受け、
我がUS太平洋艦隊が壊滅状態です!
聞いたハルゼー司令官。



ぬぁんだと!Japが、
我が栄光あるUSを攻撃だと!
怒り心頭のハルゼー司令官。



そして壊滅状態だと!
そんな馬鹿なことがあるのか!


人生で最大の衝撃を受けるハルゼー司令官でした。



Kimmellの奴は
どうしている!



Japにやられっぱなし、
ってわけでありまい!
キンメル太平洋艦隊司令長官とハルゼー司令官は、アナポリス海兵同期です。


状況の確認を最優先するハルゼー司令官。



とにかく、
ハワイ・真珠湾の状況を、確認せよ!
ははっ!
直ちに行います!
猛牛・ブルの戦い



まさか・・・
「ブル(猛牛)」とあだ名されるハルゼーは、その要望どおり、非常な打撃力を持っていました。
まさに「三国志の張飛」のような風貌のハルゼー司令官。
早くから、航空艦隊・空母の司令官として戦いを続け、百戦錬磨の将軍です。


頭脳派のキングとは、対極的とも言える存在のハルゼー司令官。
翌1942年に米海軍作戦部長(総長)と合衆国艦隊司令長官を兼務する「海軍最高のポスト」に就任するキング司令官。
実際、キング司令官はハルゼーのことを



Halseyは、
バカ!
と見下していましたが、ハルゼー司令官のような打撃力をもつ将軍の存在は非常に大事です。
ブル・ハルゼーの戦いが始まろうとしていました。