前回は「真珠湾奇襲攻撃 42〜さらに天敵登場・キング・ハル・ハルゼー〜」でした。
悩む山口司令官


まさか、
米空母がいないとは・・・・・
焦る山口司令官。
空母を探すよう、司令部に具申しては、いかがでしょうか。
山口司令。
悩む山口司令官に対して、提案する幕僚たち。





うむ。南雲長官に空母捜索を、
提案してみてくれ。
はっ!
すぐに赤城へ打電します!
こう命じた山口司令官でしたが、内心は



南雲さんは、
私の言うことを聞かないだろうな・・・
と考えていました。
これまでも、山口の提言をことごとく退けてきた南雲司令長官。
奇襲攻撃前の内地(日本)での作戦協議の時から、南雲長官と山口司令官は「噛み合わない」関係でした。



どうも、南雲さんとは
発想が合わない・・・
激昂した山口司令官が、南雲司令長官の胸ぐらをつかんだ、という説もあります。
米空母捜索のぜひ





米空母を捜索しては
どうか。



・・・


草鹿参謀長。
飛龍の山口司令から、具申が届きました。



山口司令が・・・
なんと言ってきた?
米空母を
探すべし、とのことです・・・



米空母
探せって・・・





どう
返答しようか?



米軍基地からも反撃してきているし、
無理でしょう。





私も空母を探すのは、
難しいと考えます。
第一航空艦隊の二人の航空隊の要である草鹿参謀長と源田参謀。
二人に「米空母捜索は不要」と言われた、南雲司令長官。



そうだな。





米空母を探す
必要ナシ・・・
予想していた「米空母探す必要ナシ」と、司令部のいる空母赤城から返信がありました。



そうか・・・・・
残念がる山口司令官。
レキシントン・エンタープライズの行方
空母の幕僚たちは、ガッカリする山口司令官を励まします。
しかし、山口司令!これほど戦艦を叩きまくっているので、
大戦果ではありませんか!





この状況を山本長官は、
知っているだろう・・・



その上で、南雲さんも草鹿も、
米空母捜索を拒否しているのだろう・・・
山口司令官の考える通り、山本長官は「米空母不在に唇を噛んでいる」状況でした。



米空母は、
いないのか・・・



敵のレキシントン、エンタープライズは、
一体どこへ行ったんだ?
真珠湾奇襲攻撃に気づいて、基地から出航して退避している可能性があります。
ならば、日本海軍の背面から、米空母艦載機が攻撃してくるかもしれません。


隙をつかれた場合、日本の空母には、非常に大きな損害が出るでしょう。



どうするか・・・・・
虚空を睨みながら、悩みに悩む山口司令官でした。