前回は「真珠湾奇襲攻撃 40〜ニミッツという男〜」でした。
多士済々の海兵40期の中でも、学生時代から今に至るまで一際目立つ存在である山口司令官。
山口多聞 第二航空戦隊司令官(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)
「将来の日本海軍を担うのは自分だ!」という思いもあります。
そして、座乗する空母飛龍司令室で航空隊による猛攻撃を指揮していました。
座乗する空母飛龍からも、真珠湾からの立ち上る黒い煙が見えます。
「よし!」と山口司令官。
真珠湾攻撃で損傷を受けた米国艦船(歴史街道2021年12月号 PHP研究所)
「おい、敵空母は叩いたか?」と部下に尋ねる山口司令官。
飛龍幕僚が答えます。
「どうも敵空母は真珠湾に在泊していない模様です。」と。
山口司令官は「なに!そんな馬鹿なことがあるか!敵空母が在伯していることは、
諜報で確認しているのだ!いないはずはい!探せ!」と幕僚に命じます。
「はっ!」と答える幕僚たち。
山本五十六 連合艦隊司令長官(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)
二航戦所属の航空隊に空母を探すように指示しますが、米空母は見つかりません。