前回は「真珠湾奇襲攻撃 40〜ニミッツという男〜」でした。

多士済々の海兵40期の中でも、学生時代から今に至るまで一際目立つ存在である山口司令官。

将来の日本海軍を担うのは、
私だ!
そして、座乗する空母飛龍司令室で、航空隊による猛攻撃を指揮していました。


一航戦所属の淵田美津雄 第一航空艦隊赤城飛行長率いる攻撃隊は、次々と米戦艦・駆逐艦を攻撃し、大打撃を与えます。


座乗する空母飛龍からも、真珠湾からの立ち上る黒い煙が見えます。



よし!
喜び勇む山口司令官。





おい、敵空母は叩いたか?
飛龍幕僚に尋ねる山口司令官。
飛龍幕僚が答えます。
どうも敵空母は、真珠湾に在泊していない模様です。



なに!



そんな馬鹿なことがあるか!



敵空母が在伯していることは、
諜報で確認しているのだ!



いないはずはい!探せ!
はっ!
幕僚に、二航戦所属の航空隊に米空母探索を命じた山口司令官。
山口司令。やはり敵空母はいない模様です。
米空母は見つかりません。



そんなはずはない!





空母がいないなら・・・



奇襲攻撃の価値が、激減してしまう・・・



まさか・・・・・


こちらは、山口と共に、航空派の主軸をなす草鹿龍之介参謀長。



米空母が、いようといなかろうと関係ない!



ここまで米海軍を叩いているんだ!



大勝利だ!



なんとしても、米空母を叩かねば!
血走った目で、幕僚たちを睨む山口司令官でした。