前回は「奇襲攻撃の中心となる海兵40期〜宇垣纏連合艦隊参謀長〜・山口多聞第二航空戦隊司令官・海兵40期前後の将星達・草鹿参謀長と伊藤次長〜」の話でした。
米太平洋艦隊を率いるニミッツ新長官:山本五十六の好敵手
翌1942年に米海軍作戦部長(総長)と合衆国艦隊司令長官を兼務する「海軍最高のポスト」に就任するキング司令官。
次のUS太平洋艦隊司令長官は、
Nimitzしかいません!
そして、キングをして「彼しかいない」と言わせる、ニミッツ新米太平艦隊司令長官。
キング司令官の言葉に、ハル国務長官も納得します。
そうか。
Nimitzがいたな。
非常に優秀で、経験豊富なニミッツ。
Nimitzは
大変優れている!
Nimitzに
ついてゆきたい!
海軍将兵・士官たちの信任も厚く、まさに長官に「うってつけ」の人物でした。
ニミッツという男の性格
実は、キンメル長官が任命される前に、内々に米太平艦隊司令長官就任を打診されていました。
Nimitzよ!
新たな米太平洋艦隊司令長官に就任してもらいたい!
・・・・・
アナポリス海軍士官学校の先輩たちに配慮して、遠慮したニミッツ。
まだ
若輩者ゆえ・・・
と、司令長官就任を辞退していたのでした。
この点、米国の将兵の中では、ニミッツは比較的大人しい人物だったのでしょう。
翌年、米海軍の全権を握るキング司令官ですが、この時はまだ「一介の司令官」です。
新太平洋艦隊司令長官の人事権を持つのは、ノックス海軍長官。
もちろん、長官人事は人事権をもつ、
Knox海軍長官の指名によりますが・・・
米陸軍は、スチムソン陸軍長官が強権を握っていました。
後に、米国海軍作戦部長と合衆国艦隊司令長官を兼務するキング司令官。
事実上、米海軍全般に関する権限を握り、ノックス海軍長官と衝突します。
そして、ノックス海軍長官は辞任することになります。
ニミッツとマッカーサー:ルーズベルト大統領との相性
優秀で統率能力が高い上に、ルーズベルト大統領とも折り合いが非常に良い関係のニミッツ。
Nimitzとは、
気が合うな!
マッカーサーが大嫌いなルーズベルト大統領。
MacArthurとは
大違いだ!
まったく、MacArthurには
Nimitzを見習ってもらいたいわ!
ルーズベルト大統領と最悪の関係にある、マッカーサー司令官とは大違いです。
「太平洋艦隊司令長官として全ての条件を兼ね備えた」人物こそニミッツだったのです。
Nimitzに新たな長官になってもらって、米
海軍の前線を任せよう!
Nimitzに日本海軍を、
ぶちのめしてもらうしかないな。
完全に意見が一致した、ハル長官とキング司令官でした。
新たな
米太平洋艦隊司令長官か・・・
この真珠湾奇襲攻撃時点では、山本長官は新長官が決まったことをもちろん知りませんでした。
山本長官とニミッツ長官。
ある意味、写真の雰囲気が似ている面が多く、共通点も多い感じです。
この二人が、第二次世界大戦の海の戦いで死闘を演じることになります。
次回は上記リンクです。