真珠湾奇襲攻撃 40〜ニミッツという男・ニミッツの性格・キング・ハル・ルーズベルト〜|太平洋戦争

前回は「真珠湾奇襲攻撃 39〜奇襲攻撃の中心となる海兵40期〜」でした。

目次

ニミッツとキング司令官

左上から時計回りに、Ernest King司令官、Chester Nimitz新米太平洋艦隊司令長官、Cordell Hull米国務長官、Franklin Roosebelt米大統領(Wikipedia)

翌1942年に米海軍作戦部長(総長)と合衆国艦隊司令長官を兼務する「海軍最高のポスト」に就任するキング司令官。

Ernest King司令官(Wikipedia)

次のUS太平洋艦隊司令長官は、
Nimitzしかいません!

そして、キングをして「彼しかいない」と言わせる、ニミッツ新米太平艦隊司令長官。

Chester Nimitz米太平洋艦隊司令長官

キング司令官の言葉に、ハル国務長官も納得します。

Cordell Hull米国務長官(Wikipedia)

そうか。
Nimitzがいたな。

非常に優秀で、経験豊富なニミッツ。

海軍将兵・士官たちの信任も厚く、まさに長官に「うってつけ」の人物でした。

ニミッツの性格

実は、キンメル長官が任命される前に、内々に米太平艦隊司令長官就任を打診されていました。

Nimitzよ!
新たな米太平洋艦隊司令長官に就任してもらいたい!

・・・・・

アナポリス海軍士官学校の先輩たちに配慮して、遠慮したニミッツ。

まだ
若輩者ゆえ・・・

と、司令長官就任を辞退していたのでした。

この点、米国の将兵の中では、ニミッツは比較的大人しい人物だったのでしょう。

翌年、米海軍の全権を握るキング司令官ですが、この時は、まだ「一介の司令官」です。

新太平洋艦隊司令長官の人事権を持つのは、ノックス海軍長官。

もちろん、長官人事は人事権をもつ、
Knox海軍長官の指名によりますが。

米陸軍は、スチムソン陸軍長官が強権を握っていました。

Henry Stimson陸軍長官(Wikipedia)

後に、米国海軍作戦部長と合衆国艦隊司令長官を兼務するキング司令官。

事実上、米海軍全般に関する権限を握り、ノックス海軍長官と衝突します。

Frank Knox海軍長官(Wikipedia)

そして、ノックス海軍長官は辞任することになります。

ニミッツとルーズベルト大統領

優秀で統率能力が高い上に、ルーズベルト大統領とも折り合いが非常に良い関係のニミッツ。

Franklin Roosebelt米大統領(Wikipedia)

Nimitzとは、
気が合うな。

マッカーサーが大嫌いなルーズベルト大統領。

Douglas MacArthur陸軍元帥(wikipedia)

MacArthurとは
大違いだ!

ルーズベルト大統領と最悪の関係にある、マッカーサー司令官とは大違いです。

「太平洋艦隊司令長官として全ての条件を兼ね備えた」人物こそニミッツだったのです。

Nimitzに新たな長官になってもらって、米
海軍の前線を任せよう!

Nimitzに日本海軍を、
ぶちのめしてもらうしかないな。

完全に意見が一致した、ハル長官とキング司令官でした。

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