キラリと光るルーズベルトの瞳〜米国の明確なプロパガンダ・参戦目指す米国・救援要請するチャーチル首相・米国の世論とルーズベルト大統領・民主党圧勝の大統領選〜|真珠湾奇襲攻撃29・太平洋戦争

前回は「宣戦布告通達遅延の甚大な代償〜ハーグ条約違反・猛攻撃する南雲機動部隊と防戦する米太平洋艦隊・「日本に先に攻撃させる」計画・光るハル長官の瞳〜」の話でした。

目次

参戦目指す米国:救援要請するチャーチル首相

Cordell Hull米国務長官(Wikipedia)

野村大使と話している時間すら無駄に感じるハル国務長官。

時間の
無駄だ!

野村吉三郎 米国大使(連合艦隊 勃興編上巻 世界文化社)

Mr.Nomura,
お帰りを!

はっ!
それではまた!

「また」って、
お前にはもう用がない。

何はともあれ、Japanの奴らにどう反撃し、
どうUS国民をJapanとGermanyとの戦争に向かわせるか、だ!

具体的に
大統領と早急に詰めなければ!

早々に野村大使を帰らせて、急ぎ大統領室へ向かいます。

駆け込むように大統領室に入ったハル長官を迎えたルーズベルト大統領。

Franklin Roosebelt米大統領(Wikipedia)

Roosebelt大統領、Nomuraと会って、
Japanの最後通牒を受け取りました。

そして、奇襲攻撃後の宣戦布告であることを、
Nomuraに十分わからせてやりました。

うむ!

Japanの奴らが持ってきた最後通牒は、我が情報部が
傍受・解読した文書と、ほぼ一致していました。

我が情報部の体制は、
万全です!

それは
良かったな!

あとは世界中に、我がUSが連合国側として参戦することを
知らしめることが先決だ!

そして、Churchillが大変な思いをしているから、
まずはUKを救おう!

Winston Churchill英首相(Wikipedia)

Europe大陸が、
ほとんどGermany・Axisとなってしまった・・・

我がGreat Britainは負けん!
絶対に負けんぞ!

ドイツの猛烈な爆撃を受けているロンドンのチャーチル首相たち英国民及び英国軍。

もはや青色吐息状態でした。

ここで、米国の参戦を聞いたチャーチルは、

ついに、Japanが
USを攻撃したか!

これで、
世界最強のUSが参戦する!

United Statesという
巨大ボイラーが動き出したのだ!

大いに奮起していましたが、とにかく米国は英国を救う必要がありました。

Hitlerを
どうにかして欲しい!

米国の世論とルーズベルト大統領:民主党圧勝の大統領選

1940年米国大統領選挙(Wikipedia)

しかし、
その前に・・・

我がUS国民に、参戦を納得してもらい、
世論の支持を得なければならぬ。

我がUSの「戦争参加」が
「やむを得ない」ことを明確に打ち出す必要がある!

我がUSが「日本に騙し討ちを
されてやむを得ず」ことだ!

異例の三選を果たしていましたルーズベルト大統領。

「米国は参戦しない」を公約としていました。

その公約で、圧倒的勝利を得たルーズベルト。

「米国中が青(民主党)」になったかのような、地滑り的大勝利でした。

それだけに一歩間違えば、米国民の支持を一気に失います。

英国の度重なる要請を受けてきた米国。

まずは日本・ドイツとの戦いよりも優先すべきことは、「自国民の強い支持」です。

真珠湾で、
我がUS海軍が大打撃を受けているが・・・

USが本気を出せば、
HitlerとJapanを倒すことは十分可能!

キラリと光るルーズベルトの瞳:米国の明確なプロパガンダ

東條英機 内閣総理大臣兼陸軍大臣(国立国会図書館)

TojoとHitlerを叩き潰すことは
我がUSならば、可能だ!

それには、USの全国民が
私についてくることが大前提だ!

Adolf Hitler独総統(Wikipedia)

米国大統領として考えるメッセージを「明確なプロパガンダ」として打ち出す必要があります。

その案を、ずっとルーズベルト大統領は温め続けてきました。

それを、明確に「打ち出す時」が来たのです。

ルーズベルト大統領の瞳が、キラリと光ります。

私の
本領発揮だ!

山本五十六 連合艦隊司令長官(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

ルーズベルト大統領とハル国務長官が、こうして相談している間も攻撃は続いていました。

「真珠湾攻撃成功」の大きな喜びと、「米空母不在」の大きなショックを受けて、沈黙する山本司令長官でした。

米空母は
どこに・・・

まさか
このような事態が起ころうとは・・・

そして、山本司令長官ら海軍首脳は「宣戦布告の遅れ」など、予想だにしていなかったです。

次回は上記リンクです。

新歴史紀行

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