真珠湾奇襲攻撃 28〜米国の対応〜|太平洋戦争

前回は「真珠湾奇襲攻撃 27〜米空母の行方〜」でした。

Husband Kimmlel米太平洋艦隊司令長官(Wikipedia)

真珠湾に、猛烈な攻撃を実施する南雲機動部隊。

南雲忠一 第一航空艦隊司令長官(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

対して、米海軍は翻弄されつつも反撃します。

反撃せよ!

うわぁ〜!

キンメル太平洋艦隊司令長官は必死に防戦指示するも、自身も負傷してしまいます。

キンメル長官!ご無事ですか!

大丈夫だ・・・

この頃、すでに開戦後となってしまった「宣戦布告」をハル国務長官に手渡した野村駐米大使。

野村吉三郎 米国大使(連合艦隊 勃興編上巻 世界文化社)

そして、野村大使から「宣戦布告文書=最後通牒」を受け取ったハル国務長官。

Cordell Hull米国務長官(Wikipedia)

事前に全ての暗号を傍受・解読していた米国。

情報部の傍受・解読の精度は非常に高い!

宣戦布告の文書によって、米情報部の高い信頼性を確認します。

宣戦布告といっても、すでに日本海軍が、
我が米海軍を攻撃開始していますが・・・

野村大使を、強く睨みつけるハル国務長官。

・・・・・

これは一体どういうことでしょうか?

・・・・・

日本は、我が米国を「宣戦布告前に攻撃した」のです。

これが、ハーグ条約違反なのは、
あなたもご存知でしょう。

・・・・・

もはや米国にとっては、「利用する」以外には「文章を読む価値がない」文書です。

ハル国務長官にとっては、「開戦後に宣戦布告を受け取った」事実さえ世界に宣伝すればよいのです。

そして、それこそが米国にとって目下最重要なこと。

目の前の野村大使に、用はありません。

もう良いです。

文書は拝受したので、お帰りを。

おい!日本の方は、お帰りだ!

はっ!それではまた!

「また」って、お前にはもう用がない。

早く消えろ!

時間の無駄だ!

早々に、野村大使を追い出したハル国務長官。

以前から、ルーズベルト大統領と協議していた「日本に先に攻撃させる」計画。

その計画が、想定通り、筋書き通りに進みました。

してやったり!

ほくそ笑むハル国務長官でしたが、唇を噛みます。

しかし・・・・・事前に想定していたとはいえ・・・・・

日本の奴らが、ここまで大掛かりに
真珠湾へ押し寄せてくるとは・・・・・

何はともあれ、日本の奴らにどう反撃し、
どう米国民を日本・ドイツとの戦争に向かわせるか、だ!

具体的に大統領と早急に詰めなければ

足早に、大統領室へと向かうハル国務長官でした。

Franklin Roosebelt米大統領(Wikipedia)

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