前回は「真珠湾奇襲攻撃 27〜米空母の行方〜」でした。

真珠湾に、猛烈な攻撃を実施する南雲機動部隊。

対して、米海軍は翻弄されつつも反撃します。

反撃せよ!



うわぁ〜!
キンメル太平洋艦隊司令長官は必死に防戦指示するも、自身も負傷してしまいます。
キンメル長官!ご無事ですか!



大丈夫だ・・・
この頃、すでに開戦後となってしまった「宣戦布告」をハル国務長官に手渡した野村駐米大使。


そして、野村大使から「宣戦布告文書=最後通牒」を受け取ったハル国務長官。


事前に全ての暗号を傍受・解読していた米国。



情報部の傍受・解読の精度は非常に高い!
宣戦布告の文書によって、米情報部の高い信頼性を確認します。



宣戦布告といっても、すでに日本海軍が、
我が米海軍を攻撃開始していますが・・・
野村大使を、強く睨みつけるハル国務長官。



・・・・・



これは一体どういうことでしょうか?



・・・・・



日本は、我が米国を「宣戦布告前に攻撃した」のです。



これが、ハーグ条約違反なのは、
あなたもご存知でしょう。



・・・・・
もはや米国にとっては、「利用する」以外には「文章を読む価値がない」文書です。
ハル国務長官にとっては、「開戦後に宣戦布告を受け取った」事実さえ世界に宣伝すればよいのです。
そして、それこそが米国にとって目下最重要なこと。
目の前の野村大使に、用はありません。



もう良いです。



文書は拝受したので、お帰りを。



おい!日本の方は、お帰りだ!



はっ!それではまた!



「また」って、お前にはもう用がない。



早く消えろ!



時間の無駄だ!
早々に、野村大使を追い出したハル国務長官。
以前から、ルーズベルト大統領と協議していた「日本に先に攻撃させる」計画。
その計画が、想定通り、筋書き通りに進みました。



してやったり!
ほくそ笑むハル国務長官でしたが、唇を噛みます。



しかし・・・・・事前に想定していたとはいえ・・・・・



日本の奴らが、ここまで大掛かりに
真珠湾へ押し寄せてくるとは・・・・・



何はともあれ、日本の奴らにどう反撃し、
どう米国民を日本・ドイツとの戦争に向かわせるか、だ!



具体的に大統領と早急に詰めなければ
足早に、大統領室へと向かうハル国務長官でした。

