前回は「米空母の行方〜米空母の捕捉目論む連合艦隊・宇垣参謀長から機動部隊への指令・宇垣を嫌う草鹿参謀長・交錯する山本長官と南雲長官の思惑〜」の話でした。
猛攻撃する南雲機動部隊と防戦する米太平洋艦隊

真珠湾に、猛烈な攻撃を実施する南雲機動部隊。

とにかく、
米海軍を、とことん叩け!



思い切り
叩き潰すのだ!





Japanが、こんなところまで
攻めてくるとは・・・



考えも
しなかった・・・
ハワイ真珠湾に、「日本の空母・航空隊が存在すること」自体が信じられないキンメル長官。



おのれ、
Japaneseめ!
必死に防戦指示するキンメル太平洋艦隊司令長官。



とにかく、
反撃せよ!
はっ!
なんとか体制を立て直しております!
米海軍は、翻弄されつつも反撃します。



うわぁ〜!
ついには、キンメル長官自身も負傷してしまいます。
Kimmlel長官!
ご無事ですか!



大丈夫だ・・・



こんな、
こんなことが・・・
宣戦布告通達遅延の甚大な代償:ハーグ条約違反


この頃、すでに開戦後となってしまった「宣戦布告」をハル国務長官に手渡した野村駐米大使。
完全に手遅れとなってしまいました。
そして、野村大使から「宣戦布告文書=最後通牒」を受け取ったハル国務長官。


事前に全ての暗号を傍受・解読していた米国。



情報部の傍受・解読の
精度は非常に高い!
宣戦布告の文書によって、米情報部の高い信頼性を確認します。



ここまで、
ピッタリ合っているとは!



我がUSの情報部の
体制はバッチリだ!
内心ほくそ笑むハル長官。
頭の中は、「今後、日本へどう対応して行くか」が駆け巡り、遠い目をして考え込みます。



・・・・・
そして、



おっと、
そうだった・・・



そうそう、目の前のバカNomuraの
相手をしなければ・・・
「目の前にNomuraがいたな」と考えたハル長官。



宣戦布告といっても、すでにJapan海軍が、
我がUS海軍を攻撃開始していますが・・・
野村大使を、強く睨みつけるハル国務長官。





・・・・・



これは一体
どういうことでしょうか?



・・・・・



Japanは、我がUSを
「宣戦布告前に攻撃した」のです。



これが、Hague条約違反なのは、
あなたもご存知でしょう!



・・・・・
もはや何も答えようがない野村大使でした。
「日本に先に攻撃させる」計画:光るハル長官の瞳


野村大使からハル長官へ手渡された「最後通牒=宣戦布告」の文書。
もはや米国にとっては、「利用する」以外には「読む価値がない」文書です。
ハル国務長官にとっては、「開戦後に宣戦布告を受け取った」事実さえ世界に宣伝すればよいのです。
そして、それこそが米国にとって目下最重要なこと。
目の前の野村大使に、用はありません。



もう結構!
もう良いです!



文書は拝受したので、
お帰りを!



おい!
Japanの方は、お帰りだ!



はっ!
それではまた!



・・・・



「また」って、
お前にはもう用がない・・・



早く消えろ!
バカが!



時間の
無駄だ!
早々に、野村大使を追い出したハル国務長官。
以前から、ルーズベルト大統領と協議していた「日本に先に攻撃させる」計画。
その計画が想定通り、筋書き通りに進みました。



よしっ!
してやったり!
ほくそ笑むハル国務長官でしたが、唇を噛みます。



しかし・・・・・
事前に想定していたとはいえ・・・・・



Japanの奴らが、ここまで大掛かりに
真珠湾へ押し寄せてくるとは・・・・・



この点は、
完全な想定外であった・・・
ハル長官が、「意外なJapanの強さ」に対して「仰天していた」のは事実でした。



何はともあれ、Japanの奴らにどう反撃し、
どうUS国民をJapanとGermanyとの戦争に向かわせるか、だ!



具体的に
大統領と早急に詰めなければ!
ハル長官の瞳が光りました。


そして、足早に大統領室へと向かうハル国務長官でした。
次回は上記リンクです。