前回は「真珠湾奇襲攻撃 19〜日本の動きを事前に察知する米国・スティムソン・マッカーサー・キング〜」の話でした。
ルーズベルト大統領とキング司令官

ルーズベルト大統領は考えます。

Japanが先制攻撃してくる場合、
Japanの陸軍はフィリピンにくるだろう・・・





大嫌いだが、優れたMacArthurがいれば、
米陸軍は問題なかろう。



では、Japanの海軍は、我が国のどこを
攻撃してくるのだろうか。


キング司令官(翌年、米海軍作戦部長)とも相談します。
翌年1942年に米海軍作戦部長(総長)と合衆国艦隊司令長官を兼務するキング司令官。
真珠湾奇襲攻撃時には、哨戒部隊司令官を務め、潜水艦を主軸とするドイツ海軍と「宣戦布告なき戦い」を戦っていました
優等生で、しっかりもののキング司令官。
キング司令官は、ルーズベルト大統領らの信任が極めて厚い人物でした。



Kingは、しっかりしていて、
とても良い!



生意気な
MacArthurとは大違いだわ!
キング司令官とハル国務長官
正規空母6隻による最強艦隊が編成された日本海軍。



Chinaなどで長年戦争を続けてきたJapan軍は、
練度が高く、強力だ。
当時の日本空母及び零戦をはじめとする戦闘機・爆撃機の優秀さは、米国も強く認識していました。
戦闘機の搭乗員も非常に練度が高く、戦闘能力は侮れないものでした。





Japan海軍は、US海軍にも攻撃してくるだろう。
それはどこか?



USの太平洋艦隊の拠点ハワイを、攻撃してくる
可能性は低いでしょう。



が、「絶対ない」とは言えない
でしょう。
もし、ハワイを攻撃されると防御力の高い戦艦は日本軍の攻撃に耐えられそうです。
ところが、防御力が戦艦よりもはるかに劣る空母は、大きな損害を受けそうです。
ちょうど当時は、海戦における空母の有用性が急速に高まっていた頃でした。


山本長官の真珠湾奇襲攻撃の主要目標は、



米太平洋艦隊を叩き、
米空母を撃滅すること!
でした。



可能性が低いとはいえ、ハワイを攻撃される可能性が
あるならば・・・



US空母は
避難させなければ・・・
太平洋に展開していた米空母はレキシントン・エンタープライズ・サラトガの三隻。
サラトガは、ちょうど米本土で整備中です。


米海軍にとって、非常に大事な空母レキシントン・エンタープライズ。
今後、日本海軍と戦うために、なんとしても無傷で守らなければなりません。


米空母:真珠湾から退避へ
キング司令官は、米空母を念の為に



我がUS空母を、
真珠湾の基地から退避させるべきです!
と、進言します。
そして、スターク米海軍作戦部長は、米太平洋艦隊司令長官のキンメルに命じます。





極秘に
空母を非難させよ。
ただし、日本が攻撃する可能性にはあえて触れませんでした。
キンメル太平洋艦隊司令長官が、万全の体制を取り、それが日本側に察知されることを懸念しました。


日本に「先制攻撃させる」ことが大事であること。
その重要性を、スターク米海軍作戦部長はハル国務長官から聞かされていたのです。
米太平洋艦隊で二隻の空母を率いるのは、ハルゼー第二空母戦隊司令官。





Enterprise、Lexingtonの二隻の空母で、
Wake島に航空機を輸送するように。



ようし!
分かったぜ!
「いよいよ日本が攻撃してくるだろう」という頃合いで、念の為空母をハワイに在伯させない米海軍。
米軍は万全の体制を、とったのです。
その中、南雲司令長官を最高責任者とする日本海軍の空母機動部隊。
機動部隊は、ハワイ真珠湾奇襲攻撃へ向けて着々準備を進めていました。

