前回は「真珠湾奇襲攻撃 18〜宣戦布告通達時刻の行方・押し切る山本長官・南雲忠一・草鹿龍之介〜」の話でした。
宣戦布告:奇襲攻撃30分前

山本司令長官のゴリ押しで、真珠湾奇襲攻撃は「宣戦布告30分前」に実施と決まります。

とにかく、
奇襲で米海軍を大いに叩くのだ!



それしか、
日本の勝ち目はない!
それらは、外務省本省から米国大使館へ、次々と無電で連絡が入ります。
無電はほとんどが傍受・解読され、米国は日本の動きをつかんでいました。





そろそろ
来るな・・・
そう考えたルーズベルト米大統領は、ハル国務長官と最終調整をします。





Japanに先制攻撃させるが、
被害は出来るだけ抑えるように。



承知
致しました。
日本の動きを見張るルーズベルト・ハル・スティムソン・マッカーサー
日本が、近々米国に宣戦布告することは間違いない情報です。
ところが、「具体的にいつ宣戦布告してくるか」は、米国も分かりません。
真珠湾奇襲攻撃に関しては、日本海軍で最高レベルの極秘となっていました。
事前に奇襲攻撃を知るのは、各艦隊の司令長官・司令官・艦長までで、幹部に限られていたのでした。
この面では日本海軍の情報封鎖は徹底していました。



いつ、どこを
Japanは、攻撃してくるんだ?
ルーズベルト大統領は、気になります。





MacArthurよ。
Philippineは大丈夫だろうな。





準備万全だ!



俺様がいるから、
問題なし!



Japanがやってきたら、
叩き潰してやるわ。
キング司令官
ここで、米海軍の重要人物が登場します。
ドイツ海軍のUボートと死闘を続けていた、キング司令官。
翌1942年に、米国海軍作戦部長(日本の軍令部総長)兼合衆国艦隊司令長官となり、米海軍のトップとなる人物です。





Japanの海軍は、
どこを攻撃してくるんだ?
日本海軍は多くの戦艦・正規空母を持ち、非常に強力でした。







あの空母部隊は、
侮れん・・・



まさか遥か遠い日本から、
真珠湾を攻撃はしてこないだろう。



しかも空母が、それほど遠くまで攻撃に向かうことは、
これまでかつてない。
山本が考案した真珠湾奇襲攻撃は、「可能性があるものの低い。」選択肢でした。
「正規空母6隻の機動部隊による遥か遠方のハワイ真珠湾基地の奇襲攻撃」という前代未聞の大規模な作戦。
この意味において、山本長官の戦略眼は抜群に冴えていたのです。

