真珠湾奇襲攻撃 4〜山本五十六の決意・永野修身・伊藤整一・南雲忠一〜|太平洋戦争

前回は「真珠湾奇襲攻撃 3〜山本五十六の熱意・草鹿龍之介・伊藤整一・永野修身〜」の話でした。

目次

奇襲攻撃実行部隊の猛訓練

山本五十六連合艦隊司令長官(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

軍令部と連合艦隊の間で、ハワイ真珠湾奇襲攻撃の是非が論じられている間も、実行部隊は猛訓練を続けていました。

大西瀧治郎・源田実らによって、ハワイ攻撃に向けた具体的計画の詰めと実地訓練が内地(日本国内)で行われていました。

大西瀧治郎 第十一航空艦隊参謀長(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

第一航空戦隊(南雲司令長官直卒):空母 赤城 加賀

第一航空艦隊旗艦 空母赤城(Wikipedia)
第一航空艦隊 空母加賀(Wikipedia)

第二航空戦隊(山口司令官)   :空母 飛龍 蒼龍

第五航空戦隊(原司令官)    :空母 翔鶴 瑞鶴

源田実 第一航空参謀(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

各戦隊の隊員等は、真珠湾奇襲攻撃を成功させるために、一生懸命に文字通り「血の滲むような」努力を続けてきました。

真珠湾周辺が浅瀬であったため、魚雷での攻撃は困難を極めました。

魚雷の深度を、
かなり浅くしなければ・・・

かなり難しいが、
やってみよう・・・

ここで、魚雷の工夫と「月月火水木金金」の決死の訓練によりなんとか攻撃の成功が見込まれました。

反対続ける南雲忠一司令長官

南雲忠一第一航空艦隊司令長官(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

作戦の総指揮を執る南雲忠一 第一航空艦隊司令長官。

元々、真珠湾奇襲攻撃に反対していた南雲長官は、依然として反対の姿勢でした。

もともと、山本長官と南雲長官はあまり折り合いが良くない関係です。

山本長官は、
一体何を考えているんだ!

その中、永野軍令部総長がトップダウンで決定した真珠湾奇襲攻撃。

永野修身 軍令部総長(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

山本が、それほど言うなら、
やらせてみよう!

真珠湾奇襲攻撃を
裁可する!

伊藤整一 軍令部次長(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

・・・・・

大変なことに
なった・・・

とにかく、奇襲攻撃実施が決定する中、「実行部隊の決定」を急ぐ軍令部。

空母飛龍・蒼龍の二隻は「航続距離がやや短い」などの理由により、真珠湾奇襲攻撃部隊から外されたのです。

飛龍・蒼龍は、
攻撃部隊から外します。

本来なら空母6隻の
打撃力が欲しいが・・・

やむを得ん・・・

「第一航空戦隊と第五航空戦隊の空母四隻で、ハワイ真珠湾奇襲攻撃実施」と決まりました。

私の決意を、
皆がやっとわかってくれた!

空母:赤城・加賀・翔鶴・瑞鶴の四隻の奇襲部隊

伊藤整一軍令部次長(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

永野総長の決裁だから仕方ないが、
この作戦は無理がある。

空母四隻を、この博打のような作戦に出動させるのは
本意ではないが、やむなし。

空母飛龍・蒼龍は、「航続距離がやや短い」のは事実ですが、最新鋭空母です。

おそらく、軍令部の本音としては、

危険すぎる
作戦だ・・・

下手をしたら、
空母が撃沈される・・・

最新鋭空母である
飛龍と蒼龍は保全しよう・・・

が本音だったのでしょう。

山口多聞 第二航空戦隊司令官(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

ここで、「奇襲攻撃から外された」飛龍・蒼龍を率いる山口多聞 第二航空戦隊司令官.

山口は怒り心頭です。

なぜ、我ら空母飛龍・蒼龍が外されなれなければ
ならないのだ!

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