前回は「戦艦大和のペーパークラフト作成 1〜大艦巨砲主義の権化・紙を折り込む・立体をつくる〜」の話でした。
日本の科学技術力と戦艦・空母:空母大国日本
戦艦大和の優美とも言える船体の曲線。
これは、デザインというよりも流体力学から緻密に計算された結果でした。
当時、米国・ドイツの後塵を拝していた日本の科学技術力。
米国よりかなり遅れていた日本の科学技術のため、カタパルトの実用化・レーダーなどは米軍より大きく遅れました。
一方で、海軍の造船・科学技術においては、「ドイツとは互角だった」と言っても良いでしょう。
「空母大国」であった第二次世界大戦初期の日本。
あの米国よりも多くの空母を有して、太平洋を暴れ回りました。
科学技術力に関しては、当時世界に隔絶した圧倒的存在だったドイツ。
なんと、ドイツは「日本から技術供与」したにも関わらず、「空母を一隻も生産できなかった」のです。
とにかく戦車と飛行機(陸軍)で、
電撃戦だ!
これは、「陸軍主体」だったヒトラー独総統の考えも、極めて大きな影響がありました。
船体の曲線と模型
複雑な船体側面のパーツを作成しました。
船体に接着してみましょう。
プラモデルならば、この船体の型ができており、「パチン」と切断するだけです。
ペーパークラフトのため、二次元の紙を三次元の立体模型にする必要があり、結構複雑でした。
いよいよ、戦艦大和らしくなってきました。
歴史群像らしく、精巧な模型です。
「複雑な曲面を出来るだけ再現しよう」という心意気が、こちらにまで伝わってくるようです。
戦艦大和艦首:菊の紋章
戦艦大和の艦首部分です。
これを丸めて、
作成するのかな。
大和の艦首ですから、気合が入ります。
エイっと曲げて接着すると、艦首部分になりました。
これは実に
良く出来ているな。
プラモデルの戦艦を作ったことはありますが、ペーパークラフトは初めてです。
二次元の紙が立体化して、複雑な曲面になるのは、作成していて実に楽しいです。
これはどうやって、
ペーパークラフトを作成しているのだろう?
戦艦大和の立体をCADで作成して、展開図を作れるソフトを使用しているかと思いますが、実に精巧です。
戦艦大和の後方部を貼りました。
戦艦大和の甲板を作成します。
小学生低学年の子どもに来てもらったので、少し曲がってしまっています。
中央付近の砲塔を差し込む円は、僕が切りました。
上の写真の下の方に、非常に小さなパーツが出てきました。
鉛筆と比較したら、小ささが分かりますが、曲面・ギザギザともに、カットするのが大変でした。
そこに見えるのは、菊の紋章です。
戦艦大和の象徴ともいえる部分が、このパーツです。
小さいですが、大事なパーツなので、念入りに接着します。
これで、甲板を貼ってゆきます。
菊の紋章のパーツも貼って、艦首部分が出来ました。
艦首部分が、非常に精巧に作られています。
あまりに細かくて、ピンセットを使用して接着しても、少しずれてしまいました。
この非常に細かなディテールまで再現しているところが、さすが、歴史群像です。
次回も、戦艦大和の作成を続けます。
次回は上記リンクです。