戦艦大和のペーパークラフト作成 2〜日本の科学技術力と戦艦・空母・空母大国日本・船体の曲線と模型・戦艦大和艦首・菊の紋章〜|第二次世界大戦

前回は「戦艦大和のペーパークラフト作成 1〜大艦巨砲主義の権化・紙を折り込む・立体をつくる〜」の話でした。

目次

日本の科学技術力と戦艦・空母:空母大国日本

戦艦大和(Wikipedia)

戦艦大和の優美とも言える船体の曲線。

これは、デザインというよりも流体力学から緻密に計算された結果でした。

当時、米国・ドイツの後塵を拝していた日本の科学技術力。

米国よりかなり遅れていた日本の科学技術のため、カタパルトの実用化・レーダーなどは米軍より大きく遅れました。

一方で、海軍の造船・科学技術においては、「ドイツとは互角だった」と言っても良いでしょう。

第一航空艦隊旗艦 空母赤城(Wikipedia)

「空母大国」であった第二次世界大戦初期の日本。

あの米国よりも多くの空母を有して、太平洋を暴れ回りました。

科学技術力に関しては、当時世界に隔絶した圧倒的存在だったドイツ。

なんと、ドイツは「日本から技術供与」したにも関わらず、「空母を一隻も生産できなかった」のです。

Adolf Hitler独総統(Wikipedia)

とにかく戦車と飛行機(陸軍)で、
電撃戦だ!

これは、「陸軍主体」だったヒトラー独総統の考えも、極めて大きな影響がありました。

船体の曲線と模型

ペーパークラフト「戦艦大和」(歴史群像2021年 8月号 学研)

複雑な船体側面のパーツを作成しました。

船体に接着してみましょう。

ペーパークラフト「戦艦大和」(歴史群像2021年 8月号 学研)

プラモデルならば、この船体の型ができており、「パチン」と切断するだけです。

ペーパークラフトのため、二次元の紙を三次元の立体模型にする必要があり、結構複雑でした。

いよいよ、戦艦大和らしくなってきました。

ペーパークラフト「戦艦大和」(歴史群像2021年 8月号 学研)

歴史群像らしく、精巧な模型です。

「複雑な曲面を出来るだけ再現しよう」という心意気が、こちらにまで伝わってくるようです。

戦艦大和艦首:菊の紋章

ペーパークラフト「戦艦大和」(歴史群像2021年 8月号 学研)

戦艦大和の艦首部分です。

これを丸めて、
作成するのかな。

大和の艦首ですから、気合が入ります。

ペーパークラフト「戦艦大和」(歴史群像2021年 8月号 学研)

エイっと曲げて接着すると、艦首部分になりました。

これは実に
良く出来ているな。

プラモデルの戦艦を作ったことはありますが、ペーパークラフトは初めてです。

二次元の紙が立体化して、複雑な曲面になるのは、作成していて実に楽しいです。

これはどうやって、
ペーパークラフトを作成しているのだろう?

戦艦大和の立体をCADで作成して、展開図を作れるソフトを使用しているかと思いますが、実に精巧です。

ペーパークラフト「戦艦大和」(歴史群像2021年 8月号 学研)

戦艦大和の後方部を貼りました。

ペーパークラフト「戦艦大和」(歴史群像2021年 8月号 学研)

戦艦大和の甲板を作成します。

小学生低学年の子どもに来てもらったので、少し曲がってしまっています。

中央付近の砲塔を差し込む円は、僕が切りました。

上の写真の下の方に、非常に小さなパーツが出てきました。

鉛筆と比較したら、小ささが分かりますが、曲面・ギザギザともに、カットするのが大変でした。

そこに見えるのは、菊の紋章です。

戦艦大和の象徴ともいえる部分が、このパーツです。

小さいですが、大事なパーツなので、念入りに接着します。

ペーパークラフト「戦艦大和」(歴史群像2021年 8月号 学研)

これで、甲板を貼ってゆきます。

ペーパークラフト「戦艦大和」(歴史群像2021年 8月号 学研)

菊の紋章のパーツも貼って、艦首部分が出来ました。

ペーパークラフト「戦艦大和」(歴史群像2021年 8月号 学研)

艦首部分が、非常に精巧に作られています。

あまりに細かくて、ピンセットを使用して接着しても、少しずれてしまいました。

この非常に細かなディテールまで再現しているところが、さすが、歴史群像です。

次回も、戦艦大和の作成を続けます。

ペーパークラフト「戦艦大和」(歴史群像2021年 8月号 学研)

次回は上記リンクです。

新歴史紀行

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