前回は「織田信長の夢と豊臣秀吉の野望・「日本のシンボル」大坂城築城〜豊臣秀吉の大坂城から「天下の台所」へ・大坂から大阪へ・明治新政府の「新首都構想」と漢字の変更〜」の話でした。
戦国時代と江戸時代の風情がない現代大阪城
小学生の頃から、歴史好きだった僕。
中学三年生の時に、学校の同級生と一緒に大阪・京都の旅へ行きました。
そして
いよいよ
あの大坂城だ!
と喜び勇んで行きました。
「行きました」というよりは、「突入した」感じです。
そして、大阪城を見て
え・・・・・?
これが大阪城?
心底ガッカリしたものです。
これは、歴史好きで大坂城へ行った人の多くが同感かと思います。
いかにも木造ではなくて、鉄筋コンクリートで再建された感じです。
しかも、内部にエレベータまであります。
「バリアフリーの観点」からは、エレベーター設置は観光名所だけにやむを得ないかもしれません。
再建されたことは知っていましたが、風情のなさに愕然としたのを今でも覚えています。
「見せ方」に全く配慮していない幟
見上げた感じは雄大であります。
ちょっと、幟がちょっと目立ちます。
宣伝したい気持ちはわかりますが、城の近くにはあまり置かないで、少し距離をおいた場所において欲しいです。
このあたりの歴史的建造物の扱い方、見せ方は、海外の色々なところにいった経験から比較すると、日本はすごく下手です。
「下手」というよりも、「なにも考えていない」感じです。
歴史的建造物は観光名所として、「お金のなる木」かもしれません。
関係者は仮に歴史が好きではなくても、自国の歴史に対するリスペクトは持つべきだと思います。
そして、それら歴史的建造物や歴史的な記念碑等、
どのように
見せるのがよいのか・・・
は、各自治体の担当者の方には、ぜひ再考いただきたく思います。
エスタブリッシュした豊臣秀吉とエネルギッシュな羽柴秀吉
戦国時代が好きな方々は、大阪(大坂)城などの城を訪問して、
当時の雰囲気を
味わいたい!
と思っている方が多いのが現実です。
幟があるのは、まだ良いとしても大きく「大坂の陣400周年」と書かれてしまうと、ちょっとがっかりしてしまいます。
公園内には、もちろん秀吉像があります。
エスタブリッシュした「豊臣秀吉」という感じです。
晩年の暗いイメージがあることもあり、やはり秀吉は「豊臣」より「羽柴秀吉」のイメージが良いです。
「エスタブリッシュした豊臣秀吉」と「エネルギッシュな羽柴秀吉」では、やはり後者の方が好きです。
建物としては、あまり面白みがないのが実情である現代大阪城。
それでも、「大阪の地の雰囲気を味わう」ことが出来るのは大事です。
大阪周辺を訪れる方は、ぜひ訪問してください。