前回は「織田信長 1〜覇王が創り出そうとした未来〜」の話でした。

三職推任の話と、当時信長が考えていたことの話です。
この頃までの織田家は、信長の性格とその卓越した能力から、信長自身が、ほぼ全てを統括していました。
羽柴秀吉・明智光秀らの武将を各地に転戦させる指示を直接下し、各方面の敵を倒してきました。

方面軍司令官となった、有力な武将の仕事は多岐にわたります。
領土が広いとはいえ、織田家ほど各武将があちこちに転戦させられて、能力をこき使われた大名家はないでしょう。

畿内中心に、あちこちの戦いへの
出撃を命じられたぞ!



調略もしなければならぬし、
忙しい限り!


武田家なら山県昌景や内藤昌豊にしても、比較的担当地域が決まっていました。
最後の西上作戦などの少ない例外を除くと、織田家と比較するとそれほど転戦している感じはないです。
高坂昌信(春日虎綱)にいたっては、上杉家対応で、ほとんど海津城周辺から動いていないのではないでしょうか。





私の任務は上杉家の押さえ。
海津城周辺を固めれば良い。
信長の卓抜した能力により、各武将たちがその持っている能力を最大限、むしろ最大限以上に活用させられた織田家。
信長・織田家各武将が、最大限以上の能力を猛烈に使い続けた結果、異常で急速な膨張を続けたのでした。


長年の宿敵・武田家を滅亡させた信長。
この時、50歳を目前にしていた信長。



ずっと、ずっと戦いの連続だった・・・
少し一息つくか。
織田家武将の配置を見ると、もはや信長があれこれ指示する必要がなさそうです。
経験豊富、かつ非常に優れた武将たちが、信長の指図なしでも天下統一してくれそうです。


謀反・叛逆さえなければ。