井伊直弼 12〜将軍決定〜|幕末維新

前回は「井伊直弼 11〜ハイテンションになる直弼〜」の話でした。

大老 井伊 直弼(Wikipedia)

国学者になるつもりだったのが、突然彦根藩主となり、さらに大老を任された井伊直弼。

俺が
徳川幕府を立て直す!

大いに張り切って、江戸城へゆきます。

まずは、将軍継嗣問題にケリをつけなければなりません。

一橋派vs南紀派(歴史人 幕末維新の真実 KKベストセラーズ)
第十三代将軍 徳川 家定(Wikipedia)

将軍は
慶福にしたい!

現将軍家定の意向を汲む井伊大老。

そもそも、一橋は
御三卿。

水戸出身の一橋慶喜は、御三卿の一つである一橋家に入りました。

そして、実家の水戸は
御三家とは言え、格下だ。

しかも、水戸藩主 徳川斉昭は、
大奥から嫌われている。

水戸藩主 徳川斉昭(Wikipedia)

これは一橋派にとって、極めて大きなハンデでした。

次期将軍は、
慶福様で決まりだ。

こう考えていた井伊大老。

一橋派が反撃に出てきました。

薩摩藩主 島津 斉彬(国立国会図書館)

特に、一橋慶喜を買っている薩摩藩主の島津斉彬。

江戸城の大奥を
味方につけるのだ!

そして、自らの養女である篤姫を将軍家定に嫁がせます。

天璋院篤姫(Wikipedia)

これで、慶喜様が
次期将軍になる可能性が高まった!

小賢しいことを・・・

双方でこぜりあっている間に、驚きの事態となります。

井伊よ。
あとは頼んだぞ・・・

なんと、将軍家定が亡くなってしまったのです。

家定様・・・

自分を引き立ててくれた将軍家定が亡くなる事態に、

俺が、家定様の意向を
実行する!

と徳川斉昭らの登城を停止し、一橋派を一掃。

そして、徳川慶福は徳川家茂と改名し、第十四代将軍となります。

第十四代将軍 徳川 家茂(Wikipedia)

将軍継嗣問題にピリオドが打たれたものの、難題山積でした。

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