前回は「井伊直弼 8〜大老という存在〜」の話でした。

将軍継嗣問題・海外との折衝と難題ばかり続く中、非常職・大老設置を決意した将軍家定。


誰か優れた人間を
大老に・・・
様々な候補を考えた、将軍家定。



井伊しかない・・・・・
将軍家定は、彦根藩主 井伊直弼に白羽の矢を打ちます。
1858年、将軍家定は、井伊直弼を非常に大きな権限を持つ「非常時の役職」である大老に任命します。



私が大老に!
彦根藩主になっただけでも、大きな驚きだった直弼。
彦根藩の運営に全力で臨んで8年。
着々と成果を上げつつあったところでした。
藩主となって8年で時代は大きく変化し、猛烈なうねりの中にありました。



ははっ〜!
お任せを!
西郷隆盛・高杉晋作らが時代の表舞台に登場し、混迷の時代を迎えつつありました。


そして将軍家定は、井伊直弼に全てを託したのでした。


あたかも神君徳川家康公を、補佐した井伊直政のごとき役割を。


そして「大老」という非常職に就任した直弼。
事実上の最高国家権力者となった瞬間でした。