前回は「Malayの叫び 2〜英東洋艦隊〜」の話でした。

1941年12月8日(日本時間)の真珠湾奇襲攻撃で幕を開けた対米戦。
日本人にとっては、この日をもって「第二次世界大戦の始まった日」という認識が強いです。
世界的には、1939年9月の英独戦争開始が第二次世界大戦勃発となります。

猛烈な勢いと非常に強力な独陸軍を率いて、ヨーロッパを席巻しようとしていたドイツ。
翌年1940年6月には、ドイツは強国フランスを降伏させるに至ります。
1800年ごろにナポレオンの登場によって、ヨーロッパを席巻したフランス帝国。

一時期は「ヨーロッパ大陸全土がフランスおよび属国」という勢いに至りました。

ナポレオンの天才的戦略に加え、多数の優れた将軍たちが率いた猛烈に強力なフランス陸軍。
ヨーロッパ全土を暴れ回り、「陸軍最強はフランス軍」という評価を得るに至りました。
のちにナポレオンは失脚しますが、そのフランス軍の名声は強力であり、幕末の江戸幕府はフランス陸軍に範を求めました。
井伊直弼大老の少し後くらいから、本格的に「フランス軍化」を図ったのが江戸幕府だったのです。
このナポレオンの勢いを食い止めたのが大英帝国の海軍であり、陸軍でした。

ネルソン提督がトラファルガーの海戦で、ナポレオンの野望を海で砕きます。

陸では連合軍と共に、ウェリントン公爵がワーテルローの戦いで、ナポレオンにとどめを刺しました。
陸海軍共に非常に強力であり、一時期は世界最強の国であった大英帝国。

世界中に領土を有していた大英帝国。
明治維新を機に、陸海軍はヨーロッパに範を求めました。
陸軍は、当時勢いが著しく、フランスを倒したプロシア(ドイツ)にフランスから変更。
海軍は、薩摩との長い関係もあり、大英帝国に範を求めたのでした。


私たちは、
ネルソン提督のネルソン精神を叩き込まれた・・・
日本海軍の精神の柱とも言える「ネルソン精神」。


本家本元の大英帝国が、チャーチル首相のみではない大多数の海軍関係者が、
Japanの海軍など、
大したことはない。



我がUKはJapan
の目上の存在!
と考えるのは、歴史を考えると当然のことだったのです。
そして、いよいよ大英帝国と大日本帝国がマレーで衝突します。