松山城のたそがれ 8〜朝鮮での激闘〜

前回は「松山城のたそがれ 7〜文禄・慶長の役〜」の話でした。

松山城(新歴史紀行)

主に後方支援が中心ながら、水軍をまとめる加藤嘉明。

加藤 嘉明(Wikipedia)

私の後方支援・兵站線の確保で、
虎之助たちが奮闘している。

加藤 清正(Wikipedia)

前線では猛烈な勢いで、加藤清正・小西行長たちが、朝鮮の奥深くまで攻め込んでいました。

これは、「朝鮮軍が弱かった」のではなく、戦国期に戦い続けた日本の将兵が強かったのです。

この調子ならば、
朝鮮制圧は目前か。

文禄の役(「戦国合戦大全」下巻 歴史群像シリーズ 学研)

そして、戦国期に日本に伝来した鉄砲。

当時、欧州で発展していた鉄砲でしたが、独自の鉄の加工技術によって、日本では大量生産が進んでいました。

鉄砲:種子島鉄砲館(新歴史紀行)

鉄砲を打つために必要な「硝石」の国内生産がほとんどなく、輸入に頼る必要があった日本。

鉄砲製作:種子島鉄砲館(新歴史紀行)

そこが弱点でしたが、織田信長以来、堺や博多などの港経由の貿易が非常に栄えていたため、硝石の確保も出来ました。

順調に勝利を続ける日本軍に立ちはだかった、新たな朝鮮軍の将軍が登場します。

李舜臣(Wikipedia)

李舜臣将軍です。

おい!
お前ら、いい加減にしろ!

強力な水軍と、非常に優れた指揮官であった李舜臣に日本軍は苦戦します。

慶長の役(「戦国合戦大全」下巻 歴史群像シリーズ 学研)

これは手強いぞ!

押せ、押せ!

豊臣水軍の総力を上げて、
戦うのだ!

我が朝鮮に攻め込む
不敵な奴らを倒せ!

李舜臣率いる水軍に苦戦するも、歴戦の士であった加藤嘉明らの奮戦で撃退します。

李舜臣を倒せ!

なんとか李舜臣率いる水軍に勝つも、二度目の外征となる慶長の役では、朝鮮南部までで侵攻が止められます。

無念だ。

李舜臣は戦死し、日本水軍の勝利となりますが、大損害を被ります。

そして、加藤清正たちが奮戦するなか、日本で衝撃的な事態が発生しました。

豊臣 秀吉(Wikipedia)

あとは頼む。

徳川殿・・・

絶対君主だった秀吉が亡くなってしまいました。

これでは、なんのために
朝鮮に攻め込んだのか・・・

秀吉の死を秘匿して、日本軍は撤退します。

しかし、加藤・福島ら武断派と石田三成ら文治派の間に、「修復不可能な溝」が出来ました。

三成め!

松山城(新歴史紀行)
新歴史紀行

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